11月18日頃に極大を迎えたしし座流星群(しし群)の情報です。
◆FAS正式観測隊分 Nov.18-19/2001 Time min Ls h Lm Cl Leo HR CHR ZHR Obs. --------------+--+-------+-----+----+---+---+----+----+-----+------------ 【カウンターによる観測】 00h00m-00h30m 30 236.33 14.5 5.9 0 45 90 119 956 中村 清英 00h30m-01h00m 30 236.35 20.3 5.6 0 87 174 266 1296 佐藤 智子 01h00m-01h30m 30 236.37 26.3 6.1 0 131 262 316 1072 佐藤 幹哉 01h30m-02h00m 30 236.40 32.3 6.1 0 243 486 587 1499 寺久保 一巳 02h00m-02h30m 30 236.42 38.4 5.7 0 361 722 1052 2146 中村 清英 02h30m-03h00m 30 236.44 44.5 5.7 0 1035 2070 3015 5137 佐藤 智子 03h00m-03h30m 30 236.46 50.6 5.9 0 1198 2396 3177 4681 佐藤 幹哉 03h30m-04h00m 30 236.48 56.5 6.1 0 797 1594 1924 2526 寺久保 一巳 04h00m-04h30m 30 236.50 62.3 5.9 0 493 986 1307 1570 中村 清英 04h30m-05h00m 30 236.52 67.7 5.3 0 441 882 1550 1743 佐藤 智子 05h00m-05h30m 30 236.54 72.3 5.1 0 225 450 869 935 佐藤 幹哉 05h30m-06h00m 30 236.56 75.4 0 54 108 寺久保 一巳 【カセットテープ録音による観測】 01h05m-01h35m 30 236.38 27.3 5.7 0 120 240 350 1125 中村 清英 01h35m-02h05m 30 236.40 33.4 5.7 0 210 420 612 1500 佐藤 智子 02h05m-02h35m 30 236.42 39.4 5.7 0 364 728 1060 2094 佐藤 幹哉 02h35m-03h05m 30 236.44 45.5 5.9 0 957 1914 2538 4211 寺久保 一巳 03h05m-03h35m 30 236.46 51.6 5.9 0 997 1994 2644 3814 中村 清英 03h35m-04h00m 25 236.48 57.0 5.7 0 619 1486 2164 2817 佐藤 智子 04h05m-04h35m 30 236.50 63.2 5.9 0 434 868 1151 1365 佐藤 幹哉 04h35m-05h05m 30 236.52 68.5 5.4 0 290 580 973 1084 寺久保 一巳
観測地:長野県原村 138d 17.1' 35d 58.9'
※観測者以外の観測メンバー(記録・カウンター交換・写真など担当):
妹尾英樹、浅見涼、川浦淳義、寺久保和子
◆吉村隊観測分 Nov.18-19/2001 Time min Ls h Lm Cl Leo HR CHR ZHR Obs. --------------+--+-------+-----+----+--+----+----+----+-----+------------ 01h15m-01h45m 30 236.38 30.5 5.2 0 80 160 295 815 吉村 昌晃 01h47m-02h17m 30 236.41 36.9 5.5 0 175 350 560 1202 吉村 則子 02h22m-02h52m 30 236.43 44.0 5.2 0 263 526 969 1674 吉村 昌晃 02h55m-03h25m 30 236.45 50.6 5.8 0 654 1308 1818 2675 吉村 則子 03h26m-03h56m 30 236.48 56.7 5.8 0 508 1016 1412 1847 吉村 則子 03h57m-04h27m 30 236.50 62.6 5.5 0 373 746 1194 1427 吉村 則子
観測地:栃木県栃木市 139d 41.5' 36d 25.5' 左から、開始-終了時刻(Time)、観測時間(min)、太陽黄経(Ls,2000)、輻射点高度(h)、最微星光度(Lm)、雲量(Cl)、しし群流星数(Leo)、一時間当たりの流星数(HR)、修正一時間流星数(CHR)、天頂修正流星数(ZHR)、観測者(Obs.)です。ZHRはNMS方式で算出。
観測者個人別のHR推移
しし群は、数えるのも困難なほどの出現数となったため、各個人でかなりばらつきが出ました。
しし群は、観測前の23時から長経路の明るい流星をたくさん流し、1時にはHR(1時間あたり)が100を超えました。その後順調に増加していきましたが、2時30分頃より、爆発的に増えた模様です。
そして、おおむね2時30分〜3時30分は、しし群のHRが2000を超え、極大を迎えたことがわかります。この時間帯は、アッシャー氏などの計算により、極大を迎えると予想されていた時間帯でした。
瞬間的にはHRは3000を超えた観測もありましたが、明確なピークはわかりませんでした。3時0分頃と3時15分頃に極大があるように見えますが、出現数があまりにも多くて見落としも多いと考えられ、あくまで推定の域ではあります。
また4時頃にも一時的に流星数が増えてるような感じがあります。
極大後を迎えたあと、しし群はゆっくりと数を減らしましたが、5時以降の薄明の空の中でも、多くの流星が見られてました。空がかなり明るくなった5時台後半でも、ペルセ群並のHR60以上であったことは、驚くばかりです。
残念ながら夜明けとなってしまったため、活動の終局する様子まで捉えられなかったのは、ちょっと残念でした。
今回は多くの流星写真を撮影することができました。画像を別ページに一覧します。