【流星雨後の疑問バージョン】
あえて流星雨の後の疑問用として作ってみました。なにかの参考にしてください。
- ●一体いくつくらいの流星が見られたのですか?
- 11月19日明け方3時頃、多いときには1時間あたり数千個が見られました。一番多く見たと思われる熟練観測者は、11月19日3時〜4時に約5000個を記録しています。
長野県の原村・茅野市付近で観測した我がFAS府中天文同好会では、同じ時間帯に約2000個/時を記録しました。
- ●何時頃が一番多かったのですか?
- 現在各方面で集計が行われています。観測者によりばらつきがありますが、11月19日の3時10分〜20分頃というのが一般的のようです。当会では、3時0分頃と3時20分頃の2回、ピークを迎えたような印象です。
- ●これが流星雨だったのでしょうか?
- 定義はあいまいですが、間違いなく「流星雨」と呼ばれる現象に該当するほどの流星が出現しました。流星雨よりももっと凄い「流星嵐」と表現されるほどの規模だったと思います。
- ●予報は当たったのでしょうか?
- 流星雨の予報は難しいとされてきましたが、話題となったマクノートとアッシャーの説など、今回出されたいくつかの予報は、比較的精度が良かったものと思います。今後も色々な流星群に対して研究が進み、予報精度も上がるものと期待します。
- ●流星が流れたあと、煙のようなものが残りましたが何ですか?
- 流星痕(こん)と呼ばれるものです。流星が流れたあとに残ったガス状のものが発光しているようですが、詳細はまだわかってません。しし座流星群は元々この痕を残しやすい流星群だといわれていますが、今回は流星の数も多くたくさん見られました。
また特に十秒以上も残るようなものは永続痕(えいぞくこん)と呼ばれ、上層大気の流れによって形を変化させていく様子が見られます。(当会で捉えた写真はこちら)
- ●次に流星雨が見られるのはいつでしょうか?
- 一番早いのは、来年2002年のしし座流星群で、アメリカ大陸などで見られると予報されています。今年の出現状況が予報に近かったため、来年も期待されます。残念ながら日本ではあまり多く流れないでしょう。
しし座流星群以外でも流星雨となる可能性のある流星群もあります。しかし、今のところ確かな情報はありません。今年を含めた一連のしし座流星群の流星雨の出現状況をふまえ、今後研究が進むことでしょう。
- ●とりあえず流星をもう一度見てみたいのですが?
- 12月のふたご座流星群がおすすめです。今年のしし群ほどは流れませんが、ほぼ毎年1時間あたり50個以上を記録します。今年は12月13日の晩と14日の晩が多く見られそうです。市街地でも1時間あたり10個以上見られることがあるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
- ●33年後もまた流星雨となりますか?
- 私は計算できないのでわかりませんが、少なくとも可能性はあるでしょう。今回の件で、おそらく近々次回(次回のテンペル・タットル彗星回帰時)の予報も出されるのではないかと思われます。
それよりも早く、別の流星群の流星雨が見たいものですね。
- ●以前、今回のような流星雨を見たことがあるのですが・・・
- このような方は意外に多くいらっしゃるようです。私も興味がありますのでもしよろしければ、私までメールでご連絡下さい。調べられる範囲で調べてみたいと思います(が、わからないものの方が多いので、その点はご了承下さい)。
今回の件で(良い意味で)色々な情報が掘り起こされれば、と期待しています。
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