なにかの参考にしてください。
- ●いつ多く流れるのですか?
- 一番多く見られると予想されるのは、18日深夜(19日未明)の午前3時前後です。前の晩の17日深夜(18日未明)も、そこそこは流れると思います。
- ●なぜ11月18日(19日)に流れるのですか?
- 流星の元になる物質(砂粒)の流れの帯に、地球がこの頃突入するからです。しし座流星群の場合、詳しく予想するのは難しかったのですが、近年研究が進み、その流れの帯の濃い位置をかなり正確予測できるようになってきました。
また数は少ないものの、11月始め〜終わりくらいはしし群の砂粒の流れの中を地球は通過していて、しし座流星群の流星が流れます(1時間に数個程度)。
- ●どのくらい流れますか?
- 予想では、1分間に数十個程度流れそうですが、観測しないとわかりません。それくらい流れるといいなぁと思ってますが、1時間で数十個かもしれません。
また市街地などでは半分〜数分の1と言われています。ただし、もし明るい流星が多ければ市街地でもそれなりに見られます。
- ●しし座流星群は何時から流れますか?
- 各地方によって違いますが、関東では23時頃から流れる可能性があります。これより早い時間帯では、輻射点と呼ばれるしし座が地平線の下にあり、しし群の流星は見られません
- ●どの方向を見たら良いですか?
- 23時台〜0時台は東の空がおすすめです。それ以降はほぼ全天にまんべんなく流れます。基本は寝転がって天頂(頭の真上)を見ますが、見やすい方向で構いません。
- ●どうやって見たらよいですか?
- 僕らが観測するときには、銀マットやグランドシート、あるいはサマーベッドなどに寝転がって、空全体が見えるように天頂を見ています。寒い時期なので、しっかり厚着をすることも重要です。
- ●どこで見たらよいですか?
- 天の川が見えるような場所ならば、かなり暗い流星まで見えます。ただこの時期、晴れれば市街地でも結構見られると思いますので、なるべく行き慣れた、見晴らしの良い開けた場所が良いと思います。行き慣れてない暗い場所は、危険も潜んでますので、下見などをして、十分すぎるほどに注意してください。
- ●準備するものはありますか?
- 暗闇なので、ライト(懐中電灯)は必要でしょう。ただ普通のライトでは目がまぶしくなり、流星が見えなくなってしまいます(暗闇に慣れるには30分〜1時間ほど必要)。観望中には、赤セロハンや赤いビニールテープで覆ったライトを用意すると、便利です。安全確認用の明るいライトと、2種類持つとよいでしょう。
- ●写真には写りますか?
- 写る可能性はあります。ただし、レンズ付きフィルムやコンパクトカメラでは難しいです。一眼レフといわれるような、シャッター速度にB(バルブ)かT(タイム)があるカメラが必要です。
三脚に固定して、絞りは開放(または1段絞り)にし、ピントは無限大(∞)にして、シャッターを開けっ放しにします。このとき(普通は)レリーズと呼ばれる道具が必要になります。フィルムはISO 800などの高感度フィルムを使用し、数分間〜10分程度露光するとよいでしょう。ただし画角に流星が流れるかどうかは運次第です。
- ●ビデオには映りますか?
- 映る可能性はあります。三脚に固定し、ピントをマニュアルにして無限大(∞)に合わせ、ズームはなるべく広角側にした方がよさそうです。スローシャッターモードがあれば、それを利用した方が、バックの星はよく映り、見映えがします。ただし、流星自体は動きが速いので、スローシャッターモードで高感度にすると、線状に映ってしまうようです。モードに何段階かあるのであれば、(高感度の中でも)少し感度を抑えるモードにするのも一つの方法で、流星の動きが多少自然になります。
- ●流星はどのくらいの間光っていますか?
- しし座流星群の場合、0.3秒〜1秒程度です。ただし、23時台〜0時台の頃に流れる流星の中には、数秒〜10秒程度見られるものもあります(ただしこのようなものは、一般的にそれほど多くはありません)。
- ●なぜしし座流星群という名前なのですか?
- 輻射点(ふくしゃてん、放射点=ほうしゃてん、ともいう)がしし座にあるからです。しし座流星群の流星は、全天にほぼまんべんなく流れるのですが、流れた方向をたどるとしし座にある輻射点に集まります。輻射点は、大ざっぱにいって、流星の元になる物質(砂粒)が地球に飛び込んでくる方向です。
- ●しし座流星群以外の流星も流れますか?
- 流れます。例えばこの時期、おうし座流星群の流星も時々見られます。また群流星に属さない、散在流星も、意外に多く流れます。
- ●天気が悪くても見えますか?
- 残念ながら見られません。ただし薄雲の場合は、とっても明るい流星が薄雲越しに見られることもあります。
電波観測という方法では、天気が悪くても流星の数を数えることができます。
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