ブルームーン

1月30日は満月でした。1月1日も満月(部分日食でした)でしたので、2010年1月、2度目の満月ということになります。ひと月に2度満月がある場合、2度目の満月のことを「ブルームーン」と呼ぶことがあります。といってもこの「ブルームーン」という呼び方、正式な天文用語ではなく、定義もはっきりしていません。青く見える月のことをブルームーンと呼ぶこともあります。また、1月に2度目の満月にしろ青い月にしろ珍しい現象のため「めったにおこらない珍しいこと」を指す慣用句として「ブルームーン」という言葉が使われることもあるようです。

なお、今年は1月に2度満月がありましたが、2月には1度も満月がありません(次の満月は3月1日となります)。こちらの方がブルームーン(めったにおこらない珍しいこと)かも知れませんね。(上記はすべて日本での場合。世界的には1月1日の満月は前年の12月31日だったところの方が多い)。

ちなみに写真はフルムーン(で有名な法師温泉)で撮影したブルームーン(2010/1/30の満月)
フルムーンブルームーン

— by てらくぼ 2010年1月31日 17時27分  

11月18日朝は「しし座流星群」が極大

 最近すっかりご無沙汰しております。大変申し訳ありません。

 さて、11月18日朝は「しし座流星群」が極大を迎えます。 今年は、ダスト・トレイル理論による予測で、やや活発化することが期待されています。しかし、極大時刻は日本時間の6時台になり、空が明るくなった後なので観測は難しい状況です。ただ、明け方、4時過ぎから急に流星数が増えていくところが見えるかもしれません。注目したいところです。

 詳しくは、以下の国立天文台のページをぜひご覧ください(名前が出てしまっていますのでバレバレですが、私もこのページ作成に大変深く関わっております)。

●国立天文台:しし座流星群の情報●国立天文台:しし座流星群の情報:予報詳細●国立天文台:しし座流星群の情報:観察方法の解説

 予測通りに流れ、計算通りに見えたたと仮定した場合、空の暗いところで4時-5時が35個です。決して多い数字ではありませんが、ここ数年のしし座流星群としては大変立派です。ただ、出現規模の予想が外れたり、極大時間が予想よりも遅れると、全く見られないかもしれません。その点ご注意ください。

 なお、当会メンバーも観測を予定しています。観測できましたら、レポートしたいと思います。

— by 怪鳥 2009年11月14日 01時29分  

硫黄島近海での皆既日食

7月22日、日本の陸地では46年ぶりとなる皆既日食が観察されました。ただし、トカラ列島などは悪天候となってしまい、喜界島や硫黄島など限られた地域でしか見られなかったようです。

当方は、硫黄島にほど近い太平洋上の船上(ぱしふぃっくびいなす)で、この皆既日食を観測することができました。速報というには遅い報告となりましたが、取り急ぎ掲載いたします(クリックすると大きな画像が表示されます)。
皆既日食の映像
硫黄島近海で撮影した皆既日食(7月22日11時26分)

— by 怪鳥 2009年7月24日 22時03分  

水星と細い月(4/26)

 4月26日に、水星と細い月の撮影に成功しました。実は狙っていたのではなく、買い物の途中で偶然夕焼けがきれいだな、と思い、夕空を見に行ったら、細い月がまず見え、そしてすぐそばに水星がきれいに輝いていたのでした。 家に帰って(自分の原稿を)調べたら、水星はこの日が東方最大離角。きれいに晴れてくれてラッキーでした。
m-moon

 月は太くなり、高度も随分と高くなってしまいましたが、水星の方はまだ5月1日くらいまでチャンスがありますから、探してみてはいかがでしょうか。

m200904

— by 怪鳥 2009年4月29日 08時23分  

2009年4月9日の土星

皆さん、こんばんは。久々にCPC1100GPSを出しました。本当に久しぶりです。シーイングは良い方だとは思いましたが、透明度がもう少しでした。DVを新機種に変え、試し撮りとなりました。2009年4月9日21時10分撮影セレストロンCPC1100GPS+SONY HDR-HC9XW14ミリ DVズーム 1/30 1463枚コンポジットSD画像に変換後ステライメージ5にて画像処理

2009_4_9sat

— by となみ 2009年4月12日 22時11分  

若田さん滞在中の宇宙ステーションを見よう

日本人宇宙飛行士・若田光一さんが滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)が、ここしばらく見やすくなっています。ISSは明るいときには-2等ぐらいの明るさになりますので、市街地でも簡単に見ることができます。若田さんはじめISS滞在中のクルーに思いをはせながら、夜空を見上げて見てはいかがでしょうか。

東京での状況(一番高く見えるときの位置と時間)日付   時間   位置   高度2009/3/29 19:41:00 2(北) 18° 2009/3/30 18:33:30 29(北北東)10° 2009/3/30 20:07:00 315(北西) 18° 2009/3/31 19:00:30 33(北北東)25° 2009/4/1 19:27:30 209(南南西)82° 2009/4/2 19:54:00 234(南西) 18° 2009/4/3 18:46:00 192(南南西)63° 2009/4/4 19:12:30 228(南西) 15°

4/1と4/3が見やすそうです。実際には数分かけて夜空を移動しますので、見え方の詳しい情報はJAXAのISSを見ようのページhttp://kibo.tksc.jaxa.jp/Link を参照して下さい。

— by てらくぼ 2009年3月29日 11時38分  

ルーリン彗星、今日24日に最接近

 ルーリン彗星が、今日2月24日、地球に0.41天文単位まで接近します(月までの距離のおよそ160倍)。 当会観測隊は、2月22日明け方に富士河口湖町にて観測を行いました。彗星は肉眼ではかすかでしたが、双眼鏡ではかなり大きく見え、またかすかに尾が伸びている様子が観察できました。25cmの望遠鏡では、立派なコマがわかり、またダストの尾もよくわかりました。
ルーリン彗星2月22日
2月22日明け方のルーリン彗星(当会寺久保氏撮影)

 画像は、7.6cm望遠鏡にて撮影したルーリン彗星です(若干トリミングあり)。画像の左側に伸びているのが、ダストの尾です。またかすかですが、右側にイオンの尾もうっすら見えています。

 なお、どこに見えるかなどの情報は、ぜひ以下のページをご参照ください。監察報告を募るキャンペーンも実施中です。

国立天文台「ルーリン彗星見えるかな?」キャンペーンキャンペーン携帯ページ

— by 怪鳥 2009年2月24日 02時19分  

イリジウム衛星と別の衛星が衝突

 イリジウムフレアを起こすことで、天文界では有名なイリジウム衛星の一つが、ロシアの人工衛星(コスモス2251)と衝突したそうです。

 イリジウム携帯電話用の人工衛星は、現在約90個が周回していて、姿勢制御ができないものやスペア用の衛星を除く66個で、衛星携帯電話システムを構築しています。今回衝突したのは、Iridium33と呼ばれる衛星のようで、通常運用されていた衛星です。11個ずつの軌道面のグループが6グループあり、今回の衛星の入っていたグループには、スペア用の衛星があるため、おそらく速やかに補充されて、衛星電話自体のシステムの影響は少なくて済んだのではないかと考えられます。

 なお、衝突によって破片が数百個飛び散ったと報道されています。飛び散った破片も、ほぼ同じ高さ付近を周回しますので、今後これらの破片がイリジウム衛星に再び衝突する可能性は捨て切れませんが、おそらく心配するほどの危険性では無いと思います。

イリジウムフレアの動画(wmv形式、17秒、4.1MB) Iridium53(今回の衛星ではありません)の通信パネルが太陽光を反射して強烈に光っている現象です(1998年7月21日撮影)。

イリジウム衛星の情報 当会のページです。最近更新が滞っています。

— by 怪鳥 2009年2月13日 14時27分  

2月9日は半影月食

2月9日の夜、全国的に半影月食が見られます(食のはじめ21時37分、食の最大23時38分、食の終わり25時40分)。

半影月食とは月が地球の半影(月から見て太陽が地球により一部隠されて(部分食)見える)に入る現象で、月に届く太陽の光量が減るため月の表面がいつもより暗く照らされて見えます。とは言っても、半影食のはじめ(21時37分(東京の場合。以下同じ))頃や半影食の終わり(25時40分)頃は、薄暗くなっているのは全く分からないでしょう。一番食の深い(23時38分)頃にようやく影の中心部分(月の左上方向)が薄暗くなっているのが分かるかどうか、といった感じで見られるだけで、なかなか見て楽しむのは難しいかも知れません。

でも特別な機材や技能が必要となる現象ではありませんので、もしこの日晴れていたら、ちょっと夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。いつもとちょっと違った満月を見ることができるかも知れません。

— by てらくぼ 2009年2月2日 20時16分  

1月4日明け方はしぶんぎ座流星群が極大

1月4日明け方は、しぶんぎ座流星群が極大を迎えます。

しぶんぎ座流星群は、極大が数時間と短い流星群です。このため、日本で観測しやすい時間帯に極大が当たらないと、見られる流星数が少なくなってしまいます。2009年の今年は、1月3日夜から4日朝のどこかで極大になることが予想され、日本の過去の観測からは4日明け方3時半頃の極大が期待されます。この時間帯にうまく極大があたれば(空の暗いところでは)1時間あたり30~50個程度の流星が見られるかもしれません。

流星群は2時頃から明け方までが見やすい時間帯です。ぜひ観察してみてください。なお、国立天文台では1/2夜から1/5朝にかけて、「見えるかな年の初めの流星群」キャンペーンというイベントも行われています。よろしかたら、こちらのご参照ください(最近このパターンが多くて、申し訳ありません)。

■「見えるかな年の初めの流星群」キャンペーン■同キャンペーン携帯ページ

— by 怪鳥 2009年1月2日 23時06分  

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