イリジウムフレアを起こすことで、天文界では有名なイリジウム衛星の一つが、ロシアの人工衛星(コスモス2251)と衝突したそうです。
イリジウム携帯電話用の人工衛星は、現在約90個が周回していて、姿勢制御ができないものやスペア用の衛星を除く66個で、衛星携帯電話システムを構築しています。今回衝突したのは、Iridium33と呼ばれる衛星のようで、通常運用されていた衛星です。11個ずつの軌道面のグループが6グループあり、今回の衛星の入っていたグループには、スペア用の衛星があるため、おそらく速やかに補充されて、衛星電話自体のシステムの影響は少なくて済んだのではないかと考えられます。
なお、衝突によって破片が数百個飛び散ったと報道されています。飛び散った破片も、ほぼ同じ高さ付近を周回しますので、今後これらの破片がイリジウム衛星に再び衝突する可能性は捨て切れませんが、おそらく心配するほどの危険性では無いと思います。
●イリジウムフレアの動画(wmv形式、17秒、4.1MB) Iridium53(今回の衛星ではありません)の通信パネルが太陽光を反射して強烈に光っている現象です(1998年7月21日撮影)。
●イリジウム衛星の情報 当会のページです。最近更新が滞っています。