8月28日夕刻から夜にかけて、全国で皆既月食が見られます。こちらの情報です。
8月28日夕方から夜にかけて、皆既月食が起こります。皆既月食は、満月が地球の影の中にすっぽりと入り込む現象です。
この日の現象は、16時52分に、半影という地球の影に入り込むところから始まります。
さらに月は17時51分に太陽光がほとんど届かない地球の本影にさしかかり、部分食、いわゆる月食が始まります。ただし、ここまでは地平線の下での現象となります。
この後、ようやく月が地平線から顔を出します(月出帯食といいます)。府中における月の出は18時12分で、このとき、月面の約3分の1まで欠けています。(月の出の時刻は地域によって大きくかわりますので、ご注意ください)
さらに月は18時52分に、本影にすっぽりと入り込み、皆既月食が始まります。皆既中の月は、通常、赤みを帯びて赤銅色に輝きます。色についての解説は、別のページでご説明します。
そして19時37分、もっとも月が影に最も深く入り込みます。今回は、影のやや南側を月が通過します。
皆既食は、約1時間半続き、20時23分に終了します。この後は月が影から抜け出して、再び輝き始めます。
そして21時24分、皆既食が終わってから約1時間後に部分食が終了し、いわゆる月食はおわります。
このあとも、やや月面に薄暗さが残っているように見えるかもしれません。これは、半影の影響です。半影月食は22時22分まで続きますが、もともと淡い影なので、その終わりがいつなのかは、わからないでしょう。
左の図は地平線に対しての月の動き(府中)を示します。月食のはじめの方では、地平線に近い低い空に月が位置するため、早い時間帯から観察するには東〜東南東がひらけた場所が必要となります。
またおおざっぱに、西に行くほど月の出が遅くなり、皆既食の始まる時の月の高度なども低くなってしまいます。
(図はStellaNavigator,AstroArts/ASCII等を大幅に加工して作成しました)。
皆既月食の時の月の色は、月食毎にバラバラで、黄色っぽい明るいものから、真っ暗で月がほとんど見えないこともあります。今回の月食がどのように見られるか、ぜひ注目してみましょう。