過去の皆既月食ギャラリー

 過去に怪鳥が観測した皆既月食の、写真とスケッチを展示してます。


1982.12.30

「真っ黒やん?」と思われるかもしれないですが、そう「真っ黒」なのです。

ダンジョンのスケールと言うものを知って初めて観測したのがこの月食でした。そしていきなり劇的に暗い皆既月食に出会ってしまいました。夢中でメモをとって、すぐ家で彩色したのを思い出します。

怪鳥のダンジョンスケール:L=0.0


1985.10.29

この時は、82年よりは明るくなったものの、82.1.10に怪鳥が見た月食に比べるとやや赤黒かったと記録されてます。

怪鳥のダンジョンスケール:L=2.0


1986.10.18

写真はフィルムに当時のサクラカラーを使ってしまったので、実際よりもかなり赤く写ってしまいました。

メモによると、黄色っぽくかなり明るいと記録されてます。

怪鳥のダンジョンスケール:L=3.0


1993.6.4

82.12の月食以来の暗い月食でした。特に影の北側は暗く、模様はほとんど見えませんでした。

影の南側はほんのりと赤黒く色づいていたのですが、実際にはこの色づいている方が、本来暗いはずの影の中心部でした。ピナツボ火山噴火による噴煙が地球の北半球にだけ分布していたんじゃないかなぁと言う感じがしました。

画像はスケッチを当時のソフトで模写して彩色したものです。

怪鳥のダンジョンスケール:L=1.0


ダンジョンのスケール

ダンジョンのスケールとは、ダンジョンさんという方が、月食の明るさ(色)を決定するために用いた尺度のことです。L=0〜4で、0が最も暗い月食、4が最も明るい月食となります。怪鳥は82年12月の月食以来、この尺度を用いて月食の明るさを記録してます。

L=0:非常に暗い月食で、特に食の中心で月はほとんど見えない。
L=1:暗い月食で、灰色または褐色がかり、細部は見分けにくい。
L=2:暗い赤または赤錆色の食で、影の中心はとても暗く、影の周辺部は比較的明るい。
L=3:れんが色の食で、通例、影の縁は明るいかまたは黄色い。
L=4:非常に明るい赤銅色またはオレンジ色の食で、影の縁は青みがかって非常に明るい。

(文書は、「The Journal Of The Association Of Lunar And Planetary Observers」に掲載されていた英文を怪鳥が訳したものです。)


 天showのページへ  FAS府中天文同好会のホームページへ