機材概略:デジタルビデオ Victor GR-DVX 明るさは肉眼のイメージよりやや暗めに固定。 (ただ、機材の方で多少ゲインを変えてしまうようです。) ビデオ用三脚使用なので、上側がほぼ天頂方向です。以前掲載した速報画像はこちら。
1月31日深夜から2月1日の未明にかけて、全国的に「半影月食」が見られます。半影とは、地球が太陽光を一部隠している薄い影のことで、ここに月が入ると月が若干薄暗くなります。ただ本影に入り込む普通の月食とは違ってはっきり欠けてるようには見えず、うすぼんやり暗くなる程度です。
この半影月食はちょっと珍しく、一番欠けた時には半影の中にすっぽり入ってしまいますが、本影まではあと少しのところまで届かないという、「半影皆既月食」とでも呼びたくなる現象です。日本では1981年1月20日以来18年ぶりです。ちなみに世界的には2006年など数十年おきに起こりますが、日本では2066年まで見られません。
と言っても半影食であることは変わりらず、なかなかとらえどころのない現象です。半影の周辺部はほとんどわからないため、食の始まりや食の終わりは、ほとんどわからないでしょう。
本影に近づくに連れて、半影はちょっとずつ暗くなっているので、食が進むに連れて徐々に月の上側がほんのりと薄暗くなってくるのがわかるようになります。
そして食の最大を過ぎると、また徐々に薄暗さがなくなっていく、と言った見え方でしょう。
食開始:23時4分 食最大:25時17分(1日1時17分) 食終了:27時30分(1日3時30分)
肉眼でもなんとなくわかると思いますが、怪鳥はビデオでどの程度映るのか狙ってみようと思ってます。
今後の日本での月食ですが、今年7月28日に部分月食が見られます。こちらは本影まで入り込みますので、しっかり欠けてみられるでしょう。また本影に月がすっぽり入る皆既月食は、2000年7月16日まで見られません。
(なお上記の図は、客星さん作成のフリーソフト「LMAP」を参考に作成しました。作者の客星さん(竹迫忍さん)のホームページ「古天文の世界へようこそ」はこちらです。)