府中の星空から〜怪鳥の星空日記〜

1996年2月のバックナンバー



現在の日記に戻る 96年のバックナンバーリストへ


2月 1日(木)

 いよいよホームページ正式オープンとかやってたら、なかなか星を見る暇がありませんでした。うみゅー(^^;)。でも先ほど、物干しに出て見たら、昨日よりは空が澄んでまして、月が非常に冷たいくらいにクリアに見えてました。段々月も大きくなってきて、純粋な星見にはちとつらいですね。
 そしてふと真上を見上げると、しし座やおおくま座がでーんと構えてまして、もう春の星星。このあたりに
シュチェパンスキー彗星がいるのかと思うと、わくわくしてしまいます!早くその姿を観測したいですね。

2月 2日(金)

 全国で大寒波、大雪に見舞われてるようですが、皆様のところではいかがでしょうか。なにごともなきことをお祈り申し上げます。
 しかしながら、ここ東京は昼にかすかに白いものがちらついたものの、非常にきれいな空が広がっております。夕方には、金星と土星が非常に近づいていまして、会社からの帰路で非常に目につきました。1等の土星と−4等の金星では、100倍もの光度差があるのですが、これくらい澄んだ空ですと、都内でもきれいに見られますね。
 さて、このあと2日の深夜に諏訪の嫁の実家に移動します。晴れてればきれいな星空でしょうねー。でも寒そうだぁ。。。
 ・・・と諏訪に移動しました。空はきれいでしたが、月あかりが明るいですね。嫁の望遠鏡(BORG)で8等と言われてるシュチェパンスキー彗星(1996b1)を捜したのですが、確認できませんでした。残念!

2月 3日(土)

 この日は信州の安曇野で飲み会がありまして(私は全然呑めないのですが^^;)、ほとんど星空を見ることがありませんでした。でも夕方まだ薄明が残る頃にちらっとみたときには、月明かりが明るいのにずいぶん暗い星まで見えてるなぁって。ここ府中の空が悲しくなります(;_;)。

2月 4日(日)

 この日の昼間は、松本城の見学に行ったのですが、太陽の周り半径約25度くらいの所に、虹状の環が見られました。色がしっかり出てましたが、虹の一種になるのでしょうか、傘に近いのでしょうか。ちょっとわかりませんが幻想的な光景でした。
 また夜は深夜に諏訪から府中への移動となったのですが、月明かりにほんのり照らされた八ヶ岳がきれいでしたねー。最近はスキー場の明かりで空が照らされてしまって悲しいのですが、昨日は空が澄んでいたのか、きれいに雪をかぶった山肌だけが浮かんでました(ん?、府中の星空になってないっすね ^^;)

2月 5日(月)

 この日は、満月でしたねー。正確には前の晩の夜中だったようですが。会社からの帰り、市ヶ谷駅の前で見た月は、東空低く、オレンジ色の風船のような月でした。途中の三鷹あたりでは、高度が上がり黄色く見え始め、府中に着いた時には、さらに高度が高くなりいつもの白い月でした。澄み渡った寒空に青白く輝く月はとっても冷たく感じますが、ちょっとおぼろげの空に黄色く見える満月は、なんとなく暖かく感じられます。そういえば昨日は立春。春も近いわけですね。

2月 7日(水)

 久々に仕事場を早く出て四ッ谷の駅に向かうと、聖イグナチオ教会の上に宵の明星金星が割と高く輝いていました。ふと立ち止まってゆっくり体を動かし金星の手前側で電線横切らせてみると、金星は全く消えるのではなく、暗くなる一瞬があることに気づきます。南側を振り向いてシリウスで同じようにやれば、必ず消えてしまいます。恒星はほぼ点像なのに対して、(目ではよくわからないけど)金星は面積を持ってるっていう証拠ですね。これからどんどん金星は(見かけの大きさが)大きくなってきますので、そうすると遠くの電線を選べば、電線で金星を横切ることができるようになるはずです。こんなことでも金星の大きさを感じることができるわけですね。

2月 8日(木)

 おおお、と府中駅から自転車で帰ってくる途中、目に入ったのはなんとおぼろ月でした。最近空が冴えないなぁ、と思いつつ、天文ファンの中で密かに話題になっているTVドラマ「白線流し」を見るべく、ペダルを踏む怪鳥なのでした。

2月 9日(金)

 寒い、寒い、寒い、寒い!と思ったら、冷たーい雨じゃないですか。このまま降り続いたら明け方にはまた雪になるかしら、と思いつつ会社から帰ってきました。ついに星空がレポートできないと思ったのですが、今、ふと外を見上げると、雲ごしにぼわぁっとした月が見えますね。満月が過ぎてだいぶ痩せてきました。

2月10日(土)

 昼間は晴れたり曇ったりの天気でしたが、夕方からきれいに晴れ上がりました。冷え込みも厳しく、きれいな夕焼けが見えました。ふと2月12日に最後のSzczepanski(シュチェパンスキー)彗星を、ここ府中でかろうじて確認!。実りの多い一日でした。

2月11日(日)

 実は昨日の晩のからの観測で風邪を悪化させてしまって、今日の夜はおとなしくしてます。だから本当は昨日のところに書き込むはずの、今朝の話です。
 昨晩はずーっとよい天気でした。嫁のリトルが原稿を書いているので、それにつき合って明け方まで粘り、今シーズン初めての木星を見ました。さすがに東空に低くてシーイングが悪く、縞2本の濃さの比較くらいしかできませんでした。ついでに昨年見つかった方の
百武彗星(1995Y1)を探し、Szczepanski彗星同様、府中ではつらい!と言う姿を確認しました。8等の彗星って明るいはずなんですけどね。
 朝焼けが始まる頃、水星も低空にでてきて、夕方の土星・金星とあわせて4惑星を観望しました(こんなことしてるから、風邪がこじれるのだぁ〜)。

2月12日(祝振り替え)

 当会会員の市川さんと日尾さんの結婚式でした。怪鳥は祖母の四十九日の法事があり、夜の二次会に参加したのでした。
 この間の夕方の1時間を利用して土星の観測をしました。この日の午前中は最後の環の消失(本当は環の復活)で、条件さえ良ければ環が見えるはずだったのですが、西空低いためシーイングも悪く、環の確認するまでには至りませんでした。宵の明星金星とは、だいぶ離れてきましたね。

2月14日(水)

 今日は暖かいを通り越えて、暑かったですね。案の定、夜の天気はどんより。空が白いです。怪鳥のように風邪をひいてるは、今のうちに充電ですね。

2月15日(木)

 なんかすっかり春めいてますね。今日も夜空は雲で真っ白です(そうか、空の暗い所では曇っててもそらは真っ黒なんですね。府中は明るいっす)。こんな日は家でTVでも、と言うことで話題のドラマ「白線流し」なんぞを見ました。もっとも怪鳥宅では、リトルが信州出身だという事もあって、「あ、あそこ○○神社」「これは?」「あ、ここ本当は○○って店」「おっとあの橋じゃん」「あ、ビクセンの望遠鏡」「お、木星のスケッチですねー。どうですか?上手く描けてますか?」「結構リアルだよね。あーいうスケッチ描く人、いるよね。大赤斑の大きさも妥当だし」「あ、ここの天文台、バスは通ってないはず」「天の川の流れてる方向とカシオペアの配置がおかしくない?」等々、ストーリーは半分しか頭に入りません(^^;)。

2月16日(金)

 寒い寒い寒いと思ってたらいつの間にか雪が降ったんですね。車の屋根が白くなってました(このコーナーを初めてから、これだけ天気が悪いのは初めてなんですが、こうなるとここに書き込むネタがなくなるな〜)。
 時に24時23分頃の地震は、揺れが長かったです。そろそろ終わりかと思ったときに、ようやくS波がやってきました。一体どんな深い震源だろうと思ったら、意外にも50kmの浅さ。同じ震度の地域が南北縦長に広がって分布してるのが気になりますね。プレートの潜り込み全体が動いたのかな〜。幸い被害が少なかったようで、良かったですが。

2月17日(土)

 府中は雪・雪・雪でした。昨晩は一旦止んだのですが、また降り始めて夜中になってもまだ降り続いてますね。久々に10cm以上積もってます。府中の雪景色は非常にきれいなのですが、これでは明日18日に予報されている小惑星による恒星の食が心配です。例え晴れても望遠鏡を出す足場が悪そうで・・・。

2月18日(日)

 昼間まで雪がちらついてまして、屋根からなにからすっかり真っ白。夕方も天気が悪く、これは今日の観測はだめだぁと油断してうつらうつらしてたら、ふと気がつくと時計は22時過ぎ。寝過ぎたなぁと空を見たら晴れてるじゃないですか。ぎゃー、もしかして例の小惑星による食って観測できたのかしら・・・。ちなみに滋賀県の方では、減光が確認されたようです。

2月19日(月)

 会社からの帰り道、雲の切れ間が広がりそうだなぁ、と思ってましたが、夜半を過ぎてきれいに晴れてきました。雪が積もってそのまま凍りつつある物干しの上に立つと、ちょっと冷え込んでて澄んでそうな空なのですが。目が慣れてくると周りの屋根が全部真っ白で、街灯の光を反射して結構明るいんですね。北斗七星の柄の付け根の一番暗い星がようやっと見える状態なので、肉眼では4等は厳しいなぁと言う空でした。

2月20日(火)

 仕事の都合で22時過ぎにいつも使ってる北府中駅到着。今日の空は〜と思って見上げると久々に「」こんな色した夜空が広がってました。この赤っぽい空は、府中市の南側を通る中央高速に出来たナトリウムランプが原因なんです。空が澄んでる時はいいのですが、中途半端にもやが出てるときには、ナトリウムランプの黄色い光が府中市北側の怪鳥の自宅付近の空まで届き、こーんな「」変な空が広がるのでした。諏訪出身のリトルはこういう赤く不気味な空は信じられないそうです・・・。しくしく・・・(悲しむ音)。

2月21日(水)

 今日は昨日と違って、なかなか澄み渡った空が見られましたね。夕方19時頃、明るく輝く金星と、その下で沈みゆく細い三日月が非常にきれいでした。明日は今日よりもさらに接近し、月のそばに金星が添えられたような美しい光景になるんでしょうね。
 また夜中も空がきれいだったので、シュチェパンスキー彗星と、2番目の百武彗星の観望に挑戦しました。シュチェパンスキーはほとんど恒星状、百武彗星は非常にぼーっと広がって見えました。

2月22日(木)

 金星と月の接近のページにも書きましたが、今日の夕方は月と金星が並んできれいに見えました。今日はややもやのかかった空だったのですが、これが月の光を少々黄色っぽくして鈍らせて、かえって黄金のように見せてくれました。これから数ヶ月の間、金星は宵の明星として夕方の西空に輝いてますので、度々三日月頃の月と金星のランデブーが拝めることになります。今日見逃してしまった方も、まだ明日は割と近くですから見てみましょう。来月の接近は3月23日です。

2月23日(金)

 今日の夕方はだいぶ雲が多かったですね。昨日接近した月と金星も、今日はだいぶ離れ、また薄雲を通してなのでぼんやりと見えてました。怪鳥は今日は体調を崩していたため、その後は表に出ることはありませんでした。明日土曜日は府中市郷土の森星空観測会があります。明日はすっきりと晴れて、色んな天体をきれいにお見せしたいなぁ、と思うのですが。

2月24日(土)

 今日は府中市郷土の森星空観測会でした。昼間の暖かさの割にはきれいに空が澄み渡り、絶好の条件で天体を観望することができました。色々な天体をお客さんにお見せして、喜んで頂けると非常に嬉しいものです。今日は金星、月、すばる、オリオン大星雲等が好評でした。
 また、時間の都合で観測会でお見せすることは出来ませんでしたが、夕方の低空の土星を観望し、見え始めた環を確認しました。
 観測会終了後、食事にと車で移動途中で、当会の門田さんが大火球を目撃しました。当時、私を含め他の会員も同じ道を移動していたのでしたが、残念ながら彼一人だけしか目撃者はいませんでした。日頃の行いがいけないのかしら。。。しくしく。

2月25日(日)

 日中は比較的穏やかだったのですが、夜になって強い雨が降り出しました。随分屋根の音が大きいなぁと思って外を見たら、雨の中に少しゆっくりと落ちるものが混じってるじゃないですか。霙(みぞれってこういう字なんだ!)かぁ。また雪になるのかな、と思ったら段々と雪っぽいものの割合が増えて、屋根がうっすらと白くなり始めました。朝起きたら銀世界になってるのでしょうか。(と、まったく星の見えない日は、こんな話題でいかがでしょう?)

2月26日(月)

 今朝、銀世界かなぁ、と思って起きたら、暖かかったんですかねー。ほとんど雪はつもってませんでした。昼間も暖かかったんですが、やはり夕方からはべた曇り。今夜半過ぎて、雨まで落ちてきました。この雲の向こうでは、百武彗星がどんどん明るくなってるんだなぁ、と思うと、ちと悔しい気がします。Nasa のページとか行って見ますと、ついに6等台と言う観測報告が出始めました。いよいよ肉眼彗星となる日も近いようですね。

2月27日(火)

 久々に月が見えてるー、とやや遅い帰宅の夜空を見上げましたが、湿度が高いのか、3等が見える?と言うような空でした。夜半過ぎて少しはよくなったかなぁ、と物干しに出たら、下が露でびっしょり。こりゃ望遠鏡はやめようと、試しに8×30の双眼鏡で話題の百武彗星を探したのですが、さすがに3cmでは姿を確認することはできませんでした。もう少し明るくなると、手軽に探せるようになるんですけどね。空の暗いところでは、そろそろ肉眼で見え始めるのではないですか?

2月28日(水)

 今日は退社時刻が早かったので、久々に金星を見ました。空高くには、だいぶ太ってきた月があり、つい一週間前にはあんなに近づいてたのに、と、時の流れを感じる一瞬であります。
 一寝入りしたあと、再び話題の百武彗星にチャレンジ。雲一つない空なのですが、湿度が高く、抜けの悪い光害の空では5cmでは全くだめ、12cmでようやく「存在が確認できる」状態でした。きれいな空で観測したいです。

2月29日(木)

 昨晩、変な睡眠の取り方をしたので、今日はかなり眠い一日でした。帰ってきて空を見るとどん曇り。最近は冬型はほとんど見られなくなり、天気の上ではすっかり春ですね。
 さて、今日は閏年の象徴の2月29日でした。ところで、地球の実際の自転と、原子標準時計との誤差のために、1月1日または7月1日に調整のため入れる「1秒」を「閏秒」と言いますよね。また旧暦では1年が12ヶ月よりも長くなるために、調整のために余計に入れる「月」のことを「閏月」といいますよね。でも、なんで今日「1日」が多いことを「閏日」ではなく「閏年」と表現するんでしょうね。疑問に思ったことありません?なんか違和感があってしょうがないんですが・・・。(くだらないっすか?^^;)
 あ、今リトルが広辞苑を引いたら、やっぱり今日のことは「閏日(うるうび)」と言うそうです。で、閏のある年が閏年なんだそうで・・・。


 
このページの先頭に戻る  バックナンバーリストに戻る  FASのホームページへ戻る