1996年2月24日の火球情報

1996年2月24日20時50分頃、大火球が見られたようです。


 2月24日21時(午後9時)頃、当会会員の門田さんが、府中市内の府中街道を北上中、北西の方向に爆発・分裂して落下していく花火のようなものを目撃しました。門田さん自身は最初「花火を見たんですが」と話し始めたくらいで、火球かどうか判断しかねていたのですが、その後他に見られたとの情報があり、彼の見たものが大火球だったことが確認されました。
 この日、府中市郷土の森博物館で星空観測会があり、当会では20時までこちらのお手伝いとして一般の皆様に天体を見せておりまして、終了後食事へ車で移動中、この現象に出くわしました。このとき、他のメンバーもほぼ同じあたりを車で移動していたのですが、残念ながら目撃したのは門田さん一人でした。また、もう1時間早かったら、観望中の多くの人が見ることが出来たのに、と残念でなりません。

 この火球については、2月25日の朝日新聞の社会面に取り上げられてました。

 なお、この火球は埼玉県を東南東から西北西に飛んだそうです。


<寄せられた他の方からの情報>

 Nifty-serveのスペースフォーラムのきてれつさんは、町田市の玉川学園近くで、この大火球を目撃されました。時刻は20時50分頃、満月くらいの明るさがあり、最後は約9つに分裂したそうです。

 埼玉の寺井さんは、茨城県の麻生町の霞ヶ浦湖畔でこの火球を目撃されました。時刻は20時50分30秒、周囲の人の叫び声で振り向いた寺井さんは、ぎょしゃの当たりからペルセウスをかすめてすばるの北側を通り消えていった火球を確認されました。色は明るい青緑色っぽい色で、赤い(というかだいだいというか、、オレンジというか)火の粉を散らしながら落ちていき、光度は−4くらいではあったとのことでした。

 この他、秩父で間接的に見た(地面が明るくなった)と言う方もおられました。 Nifty-serveのスペースフォーラムの情報では、愛知県等他数件で見られたと言う報告があり、目撃の範囲は関東を中心に広範囲に渡ってます。

 隕石の落下はなさそうですが、どなたか他にも目撃した方はおりませんでしょうか。


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