府中の星空から〜怪鳥の星空日記〜

1997年1月のバックナンバー



現在の日記に戻る 97年のバックナンバーリストへ


1月1日(水)

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
 さて、佐藤家の新年は、大半を年賀状書きで費やしてしまいます。今年は私が病気などしておりました関係で、年末遅くまで大掃除をしてましたので、結局大晦日から本腰を入れて書いておりました。ブツ自体は結構早くできていたのですが・・・。そんな訳でまだ届いてない方もいると思いますので、ここでの公開はもう少し後にしたいと思います。
 新年から天気は穏やかでしたね。ただじっくり空を見ている暇はありませんでしたが・・・。

1月2日(木)

 この日から、FAS府中天文同好会では観測旅行で伊豆に出かけておりました(ホームページ更新が遅くなりました)。
 夜は非常によく晴れていたのですが、ともかく風が強く(なんと台風並!)、観測どころではありませんでした。透明度がよく、冬の天の川もくっきりと見えてましたけど。結局観望をして、宿に帰ってきてしまいました。
 明け方宿の8階から、地平線近くに昇ってきた
ヘール・ボップ彗星を確認しました。薄明の中なので明るさはよくわかりませんが、少なくとも大物感は漂ってます。

1月3日(金)

 観測旅行二日目。昨日よりは風が弱まったものの、昨日のイメージが強く皆腰が重くなります。観測に出かけられたのは夜半を回ってからでした。
 この日は、この旅のメインテーマでもある
りゅう座流星群(しぶんぎ群)の観測をしました。思っていた以上によく流れ(20〜30個/時程度)、満足しました。皆様は見られましたか?

1月4日(土)

 観測の疲れがあり、遅い起床、遅い朝食(昼食?よりも遅いか・・・)、遅い出発で、結局帰宅は22時を回ってしまいました。色々な意味で、充実した観測旅行でした。みんなとわいわいやりながら星を見るのがとっても好きです。
 さて、夕方から移動中はずっと雲の中だったのですが、府中に着いたらきれいに晴れ上がってました。伊豆の空には遠く及びませんが、透明度がいいですね。昇ってきた春の星座や火星がきれいで、府中の空も捨てたもんじゃありません。

1月5日(日)

 今日は、観測旅行中にわずかに撮影した写真を出しに調布に行ってきました。途中、あられが降り出し、車の上をころころと白い小さな玉が転がってました。
 夜にかけて雪となって、庭も白くなりました。ほんの1cmも積もってない降りでしょうが、東京ではそこそこの雪ですね。深夜には雨に変わってしまいましたが、気温が低いのでまだ溶けてません。

1月6日(月)

 朝はいつもの病院に診察を受けに行ってきました。ところが病院のコンピュータが落ちてしまったそうで、会計と予約ができません。急きょ昔の伝票で対応し始めたのですが、結局予約時刻から2時間待ちとなってしまいました。まだ会計や予約ならいいですけど、病院の怖さを垣間見た午前中でした。そんなこともあって、仕事始めは大幅に遅れて出勤となりました。
 朝、富士山がとてもきれいでした。いつ雨は上がったのでしょうか。明け方、ものすごい星空が広がってたのかなぁなどと思いつつ。夜は、帰宅の駅から帰り道、相当きれいな星空が広がってました。東京も雪と雨で塵が落とされたようです。一度透明度の良いときに、何等まで見えるか挑戦してみようかなぁ。

1月7日(火)

 今日の朝食は七草粥でした。なんか寝ぼけてたんでよく覚えてませんが、一応我が家も季節感があります。駅では消防車が出初め式の宣伝をしてました。確か昨日が晴海で出初め式で一日遅れて地元の出初め式だったと思います(大昔、ちょっと関わってたのです)。
 今日は研究所へ出張。夕方の茨城の空は、以外にも普通の空でした。ちょっとガスってのかもしれません。牛久大仏の頭の赤い光が目立ってました。それにしても牛久大仏ってでかい!。ところで、夜、赤く光るランプをつけないといけないのって、何m以上の建築物なんでしょうか?

1月8日(水)

 今日はビッグニュースがありました。すでにページの中でご紹介した通り、大天連の大先輩にあたる田部さんの調査が新たな発見として発表されたのです。この話題は去年の木星会議で直接聞いていたこともあって、ちょっと身近に感じたりしてしまいました。おめでとうございます。
 新宿の新しい紀ノ国屋書店に寄ったりしていたらちょっと疲れたため(広いけど駅から遠かった!)、ばたばたと早く寝てしまいましたが、星はきれいでしたね。

1月9日(木)

 朝、出勤の武蔵野線から富士山がとてもきれいでした。手前の低い(関東山地?)山が黒くくっきり見え、バックの真っ白な富士山とが遠近感ある風景になってました。
 
昨日のニュースのサポート役として紹介されている神保さんから、丁度年賀状が届きました。随分とお会いしてませんが元気ですかねー(彼女は大天連の同期であり、1988年の小笠原沖日食のとき、偶然一緒になった方なのでした)。
 夜半過ぎてちょっと雲が出てきてましたが、星空はきれいです。この前の観測旅行で中村君が指摘してましたが、火星とうしかい座のアークトゥルスが似ていて面白いですね。明るくてちょっと赤っぽい(本当はアークトゥルスは黄色)ところが、なかなか競り合ってる気がします。火星の敵はアンタレスだけではなかった!(本当はアンタレスは火星の敵ではなく、似た星と言う意味らしいです)

1月10日(金)

 今日はヘール・ボップ彗星に関するデータを計算してみたりましました。当会の会誌掲載と、ここのページの強化用です。ご期待下さい。
 天気が崩れると言う話もあったのですが、いい天気が続いてます。慣れない頭を使ったので上記計算に手間取り、明け方になってしまったのでヘール・ボップ彗星の確認を狙ったのですが、見えませんでした。やはり府中は街灯が多く、地平線近くになると双眼鏡に光がいっぱい入ってしまいます。もう少し日が経てば、高度が高くなって楽に見えるようになるのでしょうが。

1月11日(土)

 今日は鏡開きでした。昼間にお汁粉を食べました。夜は、会社の同期会(新年会)です。同じ本部に配属された仲間はみんな結婚して、それぞれ夫婦で参加してます。子供が生まれた者、間もなく生まれる大きなお腹の奥様同伴の者。時の流れを感じます。
 帰ってきてからは明日の編集に向けて、引き続き計算をしていました。空は相変わらず天気がよいです。昨日挫折したので、彗星の確認は今晩はやめます。

1月12日(日)

 今日は会誌むぎ星の編集でした。最近原稿の集まりが低調ですが、ヘール・ボップ彗星関係のデータをたくさん載せることになりました。せっかくもう3等になってるんですから、百武ほどの見栄えにならなくても、たくさんの人に見てもらいたいと思ってます。出来上がり次第、こちらにも掲載する予定です。
 編集の場で出たのですが、編集長の寺久保さんも11日の明け方に多摩川でヘール・ボップ彗星の確認にチャレンジしたそうです。が、やはり確認はできなかったそうです。明るさから言えば、高度さえ上がってくれば都内でも楽に見えるはずです。15日(祝日)の明け方、今週末とチャレンジしてみたいですね。
 夜、相変わらず透明度が良く、普段より星が明るく感じます。オリオン座のベテルギウスの赤さが目立ちました。今週末までこのまま続くとよいのですが。

1月13日(月)

 また事件です。もー、いい加減にしてほしいのですが、左脇腹から腰にかけて、痛みが発生しました。どうも石のようです。いったいいくつ体の中に入っているのでしょう・・・。とりあえずこの石については、今週末の検査で詳細がわかると思うのですが。
 そんな調子で、今日はぼーっと過ごしてました。天気は宵のうちは晴れてましたが、夜半過ぎてから雲が出てきたようです。ヘール・ボップも見たいのに、こんな体では・・・。

1月14日(火)

 一進一退の痛みですが、昨日と比較すると落ち着いている時間が多くなった気がします。
 そんなこんなで、
ヘール・ボップ彗星の確認は市内で狙うことにしました。本当は空のよいところまででかけたかったのですが、体がこうなのでしょうがないです。15日明け方、多摩霊園で確認することができました。街灯の非常に多い府中市ですが、霊園と浅間山(市内唯一の小山)辺りだけ街灯が少ないです(そりゃそうだ)。しっかり見ると天頂付近は5等まで見えてます。しかし、彗星のある東の空は都心方面で、かなり明るいです。東京の光害って、富士山でもわかるくらいですし、ある意味怖いですねー。

1月15日(水・祝)

 昼間からぼんやりと過ごしていたのですが、今日は成人の日なんですよね。この春30になるので、もうあれから9年経った訳です。そういえば10年後の自分へと言うなんか手紙を書いた気がしますね。あれって来年届くのかなぁ?
 すっかりぼんやりと過ごしていまして、空も見てなかったりします。いかんいかん。

1月16日(木)

 相変わらず痛い日々が続いています。また結構疲れやすくなるんですよね。先日会社の課長と、やはり結石の経験のある先輩と話していたのですが、当然痛みを感じにくくする物質が体内に出てるはずで、これは麻薬みたいなもんだから疲れるんでしょうと言う話になりました。その時はいっとき元気だったんですけどねぇ。
 明日は阪神・淡路大震災から2年目の日に当たります。たまたま年末に撮った「万物創世記」の「地震」のビデオを見たりしました。色々考えさせられます。

1月17日(金)

 阪神・淡路大震災から今日で丸二年が経ちました。元々地震を専攻しようと思っていた時期もある私にとって、感慨深い日だったりします。せめて予知が出来るようにならないものでしょうか。
 今日は病院で検査の日です。検査着に着替え、静脈から造影剤をいれながらX線撮影をします。この検査もここ1年で3回目。こんなことに慣れなくてもいいのになぁと思う今日この頃です。
 夜、空が晴れていたので、体の具合と天気次第でまた
ヘール・ボップ彗星の観望でも、と思っていたのですが、東の低空に雲があったので早々に断念しました。

1月18日(土)

 相変わらず腰の痛みや下腹部の違和感があったのですが、会誌の原稿があるので、様子を見てそれを仕上げてました。
 夜中からは痛みもだいぶ落ち着いていたので、
ヘール・ボップ彗星を見に近くの多摩霊園へ行ってきました。肉眼でももう見えますね。府中にしてはきれいな星空を見ていると、一瞬病気を忘れます。早く元気になりたいです。

1月19日(日)

 今日は当会の定例会でした。彗星や、来月にあるアルデバランの接食(近い内に情報を掲載したいですね)の話題で盛り上がりました。ただ痛みがちょっと辛かったですね。集中力がありませんでした。
 会の大貫さんが、正月にキリマンジャロ登頂に成功しました。頂上までの長い道のりの苦労話を聞いたり、その登頂証明書を見せて頂いたりと、ひとしきり盛り上がりました。すごいですねー。今の私には無理だなぁ(体が持ちません)。
 夕方、久々に曇天で宵のうちは星が見えませんでした。夜中に気づいたらいつの間にか晴れてましたけども。

1月20日(月)

 病院へ行って来ました。検査の結果が出たのですが、特に石らしきものは映ってませんでした。昨年末からこのパターンが多いです。困ったものですね(とは言われても痛いものは痛いんですよ)。結局、腎臓内だと造影やエコーではわからないこともあるそうなので、CTスキャンによる検査も受けることになりました。
 夜は、昼の疲れが出てしまって中途半端な時間に睡眠をとってしまいました。空を見たら晴れてますが、今日は彗星を見たりする気力も体力もありません。

1月21日(火)

 非常に体が疲れてます。痛みこそ今日はそれほど強くなかったのですが、体がおかしい気がします。うーん、困った。
 夜、とっても冷え込みました。宵のうちは晴れていたのですが、夜中にちょっと見たら、曇ってましたね。

1月22日(水)

 寒い一日でした。TBSの森田さんのお天気コーナーによると、筑波上空では観測史上最低温度を記録したようですね。全国的に雪に見舞われたようですが、皆様の地方では大丈夫でしたか? 関東では風こそ強いものの、晴天だったのでした。
 夜激痛に見舞われました。検査でどうしてひっかからないのでしょう。ちょっと星どころではない状況だったりします。

1月23日(木)

 かなり強い痛みに襲われてます。ずっと寝て過ごしました。

1月24日(金)

 昼間から雨が降り出しました。気温はさほど低くないのですが、なんとなく寒々としています。
 痛みは相変わらず続いています。ほとんど何もできずに過ごしてしまいました。明日は
星空観測会なのですが、行かれないかもしれません。困ったもんです。

1月25日(土)

 今日は星空観測会でした。昼から痛みも弱くなってきたので、一応参加してきました。けれど今日は望遠鏡の担当にもつかず、皆さんにお任せしてしまいました。ありがとう。>参加した当会の皆様。
 天気は非常によかったですね。星空観測会にしては珍しく星座を追える程星を数えました。いつもこうだと望遠鏡への導入も、お客さんへの解説も楽なのですが。

1月26日(日)

 昨日の疲れが響いたか、かなりの痛みと闘ってます。最近思うのですが、こう出歩くことができない病人の場合、家で閉じこもってると自閉気味になるものですが、インターネットの普及で、色々な方からメールを頂いたり、コミュニケーションをとることができますね。病人にとっては、ちょっと嬉しかったりします。でも、パソコンの前に座ることができないくらい痛かったり、メール書く気力がなかったりもしますけどね。
 夜鈍い痛みが続いてしまって、眠ることができませんでした。明け方になってしまってもったいないので、窓を開けて物干しに出たら、きれいな星。ちゃんと
ヘール・ボップも肉眼で見えてました。早く元気になって、思いっきり星が見たーい。

1月27日(月)

 寝不足と痛みのダブルパンチで、かなりぼーーーっと過ごしました。なんか良化が見られないんですよね。どうなるんでしょうか。
 空は晴れていたようです。

1月28日(火)

 今日は嫁の誕生日です。旦那の方は相変わらず病魔と闘っているので、何もしてやることができないのですが・・・。これで晴れて同い年になってくれました。
 寝付けない日々が続いています。かといって星を見る程の元気はないし。明日検査だというのに。

1月29日(水)

 朝からCTの検査でした。CTスキャンと言うように、まるでスキャナの上の写真になった気分でした。もっとも動くのは自分を載せた台の方なのですが。はじめにクィックスキャンして腎臓の位置を確認してるあたりもそっくり。
 また、今日はヨード系の造影剤と言うのを打たれました。これが結構きつくて、身体がしばらく熱くなります。ところどころかゆくなったり。一日ぼーっとなってました。
 痛みよりも疲れの方がひどく、早い時間に寝てしまいました。おかげで5時前に目が覚めたので、物干しから
ヘール・ボップ彗星の観望をしました。充分に明るいですね。
 知人の訃報を知りました。ご冥福をお祈り申し上げます。

1月30日(木)

 今日は夕方から、強い痛みが始まりました。ただだいぶ下腹部に集まってきたような気がしてます。このまま膀胱へと落ちてしまえばよいのですが。前回の経験ではこの後、激痛が来ました。ちょっとまずい状態です。
 とっても寒くて空はきれいに晴れてます。窓から覗くと下弦前の月がきれいでした。ただ身体がこんな調子なんで星を楽しむことができないです。

1月31日(金)

 昼は結構痛みがあって、疲れました。過ぎゆく日々が早すぎます。
 夜、無謀にも信州に移動しました。もっとも私は運転する訳じゃないので、助手席に乗ってるだけなんですけどね。気持ち的に楽になればと思ってます。中央道の途中、窓から見る夜空がとてもきれいでした。


 
このページの先頭に戻る  バックナンバーリストに戻る  FASのホームページへ戻る