'97年のりゅう座流星群(しぶんぎ群)の情報

 1月3日の夜に極大を迎えたこの流星群の情報です。



1/4まで掲載していた前情報はこちら


<当会の観測報告>

 FAS府中天文同好会では、3-4日、静岡県の伊東市で観測を行いました。その結果を掲載します。

DATE  JST         Min  All  Qua   HR   CHR   ZHR   Lm  Cl  Obs.    Rec.
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1997.1
3/4   25:33-26:00  27   10    9  20.0  26.5 112.8  5.9  0  中 村  佐 藤
      26:00-26:30  30   17   15  30.0  48.0 160.2  5.5  0  小 林  佐 藤
      26:30-27:00  30    9    9  18.0  28.8  77.2  5.5  0  菊 地  寺久保
      27:00-27:30  30   23   16  32.0  44.5  98.9  5.8  0  佐 藤  寺久保
      27:30-28:00  30   20   13  26.0  41.6  78.8  5.5  0  泉 本  中 村
      28:00-28:30  30    8    5  10.0  16.0  26.5  5.5  0  寺久保  小 林
      28:30-29:00  30   16   12  24.0  31.8  46.8  5.9  0  中 村  田 中

 左から、日付(DATE)、開始・終了時刻(JST)、観測時間(Min)、全流星数(All)、りゅう座群流星数(Qua)、一時間当たり流星数(HR)、修正流星数(CHR)、天頂修正流星数(ZHR)、最微星光度(Lm)、雲量(Cl)、観測者(Obs.)、記録者(Rec.)

CHR:
雲量0(快晴)、最微星光度6.5等の(肉眼で6.5等まで見える)空で観測した場合に、一時間当たりこれくらい見られるだろうと言う推定値
ZHR:
流星群は一般的に輻射点の地平高度が高い程多く見られるが、その輻射点が天頂にあった場合に一時間当たりこれくらい見られるだろうと言う推定値
観測地:静岡県伊東市大室山付近


<観測結果について>

 極大(3日の夜)を過ぎていたので、数については、あまり期待していなかったのですが、予想よりも若干多めの出現だったと思います。

 実際の流星数の低下と、輻射点高度が高くなって見られる流星の数が多くなる効果が打ち消したような結果になって、観測した流星数はほぼ横ばいとなりました(HRを参照のこと)。

 なお、可能性が低いながらも流れるかもしれないとご紹介したヘール・ボップ彗星に関連する流星群については、大出現はありませんでした。ただりゅう座群とは別に、この彗星関連群の予想輻射点から流星が出現した(数的には1時間あたり数個)との指摘をされてる方もいらっしゃいます。私自身も、自分の観測中以外で、偶然2個程怪しいものを見たりしました。もう少し情報が集まってくると面白そうです。



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