府中の星空から〜怪鳥の星空日記〜

1996年8月のバックナンバー



現在の日記に戻る 96年のバックナンバーリストへ


8月 1日(木)

 いよいよスターウィーク突入です。会社の帰り、家の最寄り駅から家までの道中、丁度21時頃だったので、上を見上げて昨日掲載した図と同じかどうか、確認してしまいました。天頂にベガ、アルタイル・デネブも見え、夏の大三角がよく見えます。月も東から昇ってきたところ。西に目をうつせばアークトゥルスも光ってるし、南の空には当然木星も。おー、同じだぁ(なんか無責任かしら)。
 とは言うものの、最近夏バテ気味で23時には床についていました。久々のバタンキューでした。

8月 2日(金)

 よく寝たせいか、今日の体調はまずまずでした。仕事もノー残業デーで、早めに帰ってきましたし。ただ空はどっぷり曇ってました。こりゃ、多分木星観測は無理だなぁ・・・と思いながらも、深夜にいつもの物干しを覗いたら・・・「ぎゃー!」
 そこには、霧雨のなか可哀想に洗濯物が置き去りにされてました。気づいたからいいものの。おいおい>嫁
 明日は
星空観測会です。スターウィーク協賛で、臨時バージョンです(中身はあんまり変わらないけど)。天気が悪いと中止になりますが、明日の天気はどうでしょうか。

8月 3日(土)

 今日はスターウィーク協賛星空観測会だったのですが、府中はあいにくのどんぐもり。あえなく中止になりました。ただせっかくのスターウィーク、もったいないので、4日(日)松本零士さんの講演会終了後、ゲリラ的な観望会をする計画を立ててきました。残念ながら講演会に参加できない方は参加できないのですが、せっかくの機会(講演会は250名程が参加予定)ですし、少しでも星に触れてもらおうと思います。
 夜に入って雨まで降ってきました。なかなか天気には泣かされますねー・・・。

8月 4日(日)

 今日は同好会の定例会でした。なかなか多くの会員が出席し、楽しかったです。夏休みで帰国したアメリカ支部の多田さんも参加。つくづく不思議な同好会だと思います。
 定例会終了後は、
松本零士先生の講演会になだれ込みました。また終了後、臨時に観望会を行い、残ったお客さんや松本先生に木星などを見てもらいました。今日は最近の中では比較的透明度の良い空で、薄明中だったのですが2等星まで見えてました。
 デビューの別府大分マラソンをTVで見たのは随分昔のような気がする谷口選手。男子マラソンは19位ながらも大健闘だと思います。今後は若手選手の登場に期待しましょう。(怪鳥はマラソンとかF1とか競馬とか好きなんですよ・・・)。

8月 5日(月)

 夏休み前最後の出勤も無事終了。明日からは実は長崎に旅立ちます。まず某歌手夏の恒例のイベントです。その後は長崎の町をゆっくり見て、8日に福岡入り、当会福岡支部の面々と久々にお会いすることになってます。この日記もちょっとお休みになりそうです。
 ちなみに、今日府中はにわか雨が降り、星どころではない天気でした。明日から九州方面の天気はどうでしょうか?

8月 6日(火)

 長崎入りしたこの日。さださん恒例のコンサート「夏・長崎から」を見てきました。前日にはさださんが長崎県民栄誉賞を受賞したこともあり、県知事さんと広島から駆けつけた市長さんが花束をもって登場したり、非常に盛大なイベントでした。
 天候に恵まれたこともあり、イベント中も木星や夏の大三角がよく見えてました。途中「フェリー埠頭」という曲の最中(20h47m頃)、南東の空に人工天体ミールを確認、北東の空に移動していきました。約−1等でした。

8月 7日(水)

 長崎入り二日目のこの日、原爆資料館など、原爆の傷跡を中心に市内見物してました。浦上天主堂の落下した鐘楼や片足鳥居など、そこには言葉に簡単に表すことのできないものを感じてきました。私は広島には行ったことがないのですが、いずれ訪れたいと思うのです。
 夜は稲佐山から「1千万ドルの夜景」と呼ばれる夜景を見てきました。やや「もや」がかかってるものの、空もよく晴れてまして、長崎の星空も堪能できました。

8月 8日(木)

 長崎三日目、市内を歩き回りました。一昨日からのこの旅行記は、また違うページとして、いずれご報告したいと思います。
 夕方、特急「かもめ」で福岡入り、当会
福岡支部の面々と久々に対面してきました(一連の報告はこちらに掲載予定です)。また新たに加わったメンバーの3人にも会うことができ、これでようやく会員ほぼ全員に会えたことになります(なんか変な同好会ですね ^^;)。また久留米の空はよく晴れていて、木星なんかもきれいに見えてましたね(観望などまで手は回りませんでしたが)。

8月 9日(金)

 福岡2日目の今日は、まず久留米の福岡県青少年科学館にお邪魔しました。話題のプラネ番組「TANABATA2057」も再び見てきました。浦和で見てきたときよりも迫力があったように思えたのは、プロジェクターの性能がよかったからでしょうか。その後は館の平田係長さんとお話をさせていただき、また館の展示も見てきました。館の見学は今回で3回目なのですが、ここの科学館の展示は非常に凝っていまして、見ていてあきません。
 午後は太宰府天満宮を観光し、福岡空港から帰ってきました。24時を過ぎて府中に到着、見上げた星空は夏の大三角は西に傾き、東の空に土星が見えてました。そういえば立秋は昨日だったんですね。夜半に見る星座も秋の星座へと移ってきました。

8月10日(土)

 東京はたった1日余り滞在して、再び明日から旅に出ます。今度は蓼科へ観測旅行です。11〜13日の2晩、ペルセウス座流星群の観測をします。その後はリトルの実家の諏訪で過ごしますので、またホームページの更新が遅れます。すみません。
 長崎旅行記のページを作ってみました。単なる旅行のアルバムで工夫もありませんが、宜しかったら覗いて見て下さいませ。

8月11日(日)

 ちょっと裏技を使って、ページを更新してます。うまく見えなかったらごめんなさい。さて、この日は白樺湖へ観測旅行にやってきました。夕方は天気が悪かったのですが、夜半前から晴れ出し、多くの流星を観測する事ができました。明け方、多く見られないかな〜と期待したのですが、それほど多くはならず、大出現とまではいきませんでした。出現状況などは、もう少し落ち着いたらアップさせて頂きます。

8月12日(月)

 観測旅行2日目のこの日、夕方から雨が降り出したりしまして、非常に観測が危ぶまれたのですが、夜半頃からまた晴れ出し、2日目もなんとか観測をする事が出来ました。ただ前日よりはちょっと雲が多く、悩ましげな天気でしたけど。流星の出現数自体は、1時間あたりにすると昨日よりも若干多く、なかなか見応えのある星空でした。

8月13日(火)

 FASの面々と現地で別れ、嫁のリトルの実家(諏訪)に入りました(リトルの4姉妹が勢ぞろいしました)。夕方からはリトルの高校時代の友人達との飲み会にお邪魔しました。なかなか楽しかったです。
 諏訪の空は夕方は木星がきれいに見えていたのですが、飲み会が終わった頃は雲に覆われてました。明日は天気が悪いのでしょうか?

8月14日(水)

 諏訪滞在2日目。昼間は裏技を使ってこの日記のページを更新しました。今年の諏訪は例年よりも湿度が高く、やや蒸し暑い気がします。
 夜は台風の影響で、曇から雨へと移っていきました。九州辺りでは被害が出たようですね。先日まで九州にいた事もあり、人事ではありません。皆さんのところは大丈夫でしたか?

8月15日(木)

 今日は諏訪湖上花火大会です。私は一昨年初めて見たのですが、そのプログラムのテンポの良さに魅せられてしまいました。一度見てしまうと、府中近辺では一番有名な調布の花火大会なんか、なんか「ちゃち」に見えてしまいます。目が肥えてしまうのも少々問題ではありますが。
 この夜、諏訪は台風一過で非常にきれいな星空が見えてました。その星空をバックに打ち上げられる2万発の花火は、まさに絶景でした。
 またこの日、夜半前23時頃、中部地方に
火球が見られました。私と嫁も空がきれいだったので、霧ヶ峰に昇ろうとたくらんでいたのですが、嫁の実家の宴に巻き込まれてあえなくダウン。残念ながらこの火球を見逃してしまいました。

8月16日(金)

 昼間は東京の最高気温36度だなんてニュースを見てました。思わず嫁と「帰りたくなーい。」(笑い)
 さて、この晩は諏訪滞在最後の夜でしたが、ばたばたとしてまして、星空を確認することができませんでした。もしかしたら見えていたかもしれませんねー。ちょっと残念でした。

8月17日(土)

 この日昼前に諏訪を出発、途中渋滞回避で高速を降りたりしましたが、無事15時前には府中の自宅にたどり着きました。ひさびさのインターネット環境です。徐々に更新していきますので、お楽しみに。
 帰ってきてすぐ、府中市郷土の森の
星空観測会に行ってきましたが、残念ながら観望に入る頃にはほとんど空は雲に覆われ、肉眼でベガを見ていただいただけにとどまりました。
 夜半を過ぎてかなり強い雷雨となり、星空どころではなくなってます。水不足は解消できるのかなぁ、とか思いながらホームページの更新をしていました。

8月18日(日)

 社会人になって、一番長い夏休みも今日で終わりでした。別段何事もなく普通の生活に戻りつつあります。
 先日打ち上げられた「みどり」が見えるかもしれないと言う情報があります。今日は夕方から星がきれいで、観測を予定していたのですが、予報時刻直前の21時30分頃からにわかに雲が広がり、結局全面雲で観測できませんでした。木星も明るく輝いていて、観測しようと思っていたのにちょっと残念。

8月19日(月)

 社会復帰第一日目、さして今までと変わらない気分だったのですが、結構ぼーっとしてすごしてしまった感じがします。とりあえず会社に机はあってほっとしてたりします(^^;。
 最近、ひつじ雲がよく見られます。今日の夜空も全面覆ってしまい、ときおり明るい星が切れ間から覗く程度です。雲からは秋の気配が感じられますね。

8月20日(火)

 今日はこの春に転職した元同僚と久々に会いまして、同僚と3人でボーリングなどに興じて参りました。数年前は相当凝ったりしてたんですが、彼も結婚してもう2世が誕生したりしている訳で、3人ともスコアに年齢を感じてしまいました。
 会社を出たとき、南西の空に細い月が薄雲を通して見える程の空だったのですが、ボーリングを終わって帰ってきたら、案の定一面曇天でした。最近、夜に曇りがちです。
 さて、23−25日は新潟県黒川村で「胎内星祭り」があり、今年も参加するのですが、京都に越してしまった当会の立花君も参加するとの連絡が入りました。仕事の都合で怪鳥は23日夕方に東京を発ちます。FASでは
菊地さんのオブジェの展示と販売を行います。行かれる方はよろしくー。

8月21日(水)

 一日遅れで掲載してます。余裕はあったのですが、さて日記を、と言う段階で突然の睡魔に襲われてしまったのです。ごめんなさい。
 この日、茨城の研究所から帰ってきたので、21時頃帰宅。この時には南中を過ぎた木星がきれいに見えてました。ところがご飯を食べて一休みしているうちに雲が出てきてしまいました。最近の同じぱたーんですね。

8月22日(木)

 いよいよ胎内星祭り前日となりました。当会菊地さんは、この夜、新潟に向かって旅立ったようです。今年はFAS府中天文同好会での参加が少なく、菊地さん一人なのでやや疲れが心配です。我々も明日夕方に出発し、2日目の夜半から参加することになります。
 さて、府中の空は相変わらず曇りがちです。夜半過ぎてようやく切れ間が出てきたようですが、切れ間にも薄雲が広がっており、明るくても2等星ばかりの秋の星空では星がほとんど確認できません。寂しい夜空です。

8月23日(金)

 19時半に家を出て近所で食事を済ませ、20時、いつものように嫁の運転でいよいよ新潟の胎内星祭りに向けて府中を出発しました。新潟県に入って間もなく雨が降り出し、長岡の手前から土砂降りになりました。このためかなり時間がかかり現地着は深夜2時前となってしまいました。ここで菊地さん、立花君に合流、話を聞くと現地もこの日は開会式(19時頃)からかなり強い雨となり、ほとんど開店休業状態だったとのこと。明日晴れることを期待して、眠ることにしました。
 そんな天気でしたが、道中埼玉辺りでは半月が薄雲を通して見えてました。
 なお胎内星祭りについては、天文ソフトメーカーのアストロアーツさんで
胎内星祭りのライブリポートが行われました。しばらくは掲載されてるようですので、ぜひご覧下さい。

8月24日(土)

 胎内星祭り2日目のこの日、昼過ぎまでは雨も降るような天気だったのですが、夕方から徐々に回復し、きれいな夕焼けが見られるまでになりました。「菊地さん製作星座オブジェ」の販売も開始し、好評を得ました(お買いあげ頂いた皆さん、ありがとうございました)。
 夜の星空の見え方は、胎内星祭り始まって以来、例のないような透明度に恵まれました。当会の展示・販売ブースの辺りは、メーカーのブースも多く集まっていて比較的明るいのですが、それでも天の川がうっすらと見える程。ちょっとブースから離れたところでは、夏〜秋の天の川がくっきり見えてました。
 展示・販売に携わってますと、他のブースを回れず、望遠鏡を覗くことはほとんどできませんでしたが、ブースをたたんだあとに一人双眼鏡や肉眼で明け方の星空を堪能してました。冬の天の川からすばる方向に天の川とは違う光芒があり、どうも黄道光だったような気がするのですが、いかがなもんなんでしょうか。

8月25日(日)

 昼間、胎内を後にして東京へ帰ってきました。関越の渋滞は何年か前に比べるとだいぶ緩和されてますね。それでも所沢から降りた後の府中までの間が嫌なので、今回は圏央道で青梅へ行き、割と楽に帰ってきました。
 東京に帰ってきた天気は、思ったほどよくはなく、半月過ぎの月が見えた程度でした。

8月26日(月)

 帰宅すると妹夫婦が来てまして、旦那さんの両親・妹と行った香港や、車で走り回った北海道の写真・ビデオを見て過ごしました。香港と函館の夜景の写真があったので、我々の撮影した長崎の夜景の写真を持ち出し、3カ所のどこがきれいかとか盛り上がってしまいました(それにしてもよく出歩く兄妹夫婦だわ)。
 彼女たちが帰って空は全面曇り。月も見えない空でした。雨が降りそうですね。

8月27日(火)

 最近涼しいですね。週の後半はまた残暑になるそうですが、ともかく過ごしやすくて嬉しいです。さて、星空の方は残念ながら曇。満月前の月さえどこにあるかわからない空でした。

8月28日(水)

 今日は昼過ぎから雨が降り出しました。なんか水源の方にはあんまり降らないらしいですね。なんとかならんもんでしょうか。
 さて、当然のごとく夜も雨が降り続き、星空どころではありません。この前胎内星祭りで買ってきたアイピース(望遠鏡の接眼レンズ)を試したり、色々やりたいことあるのになぁ。

8月29日(木)

 夜、やっぱり曇ってたのですが、ばたばたして深夜空を見たら、もやの中、月だけが煌々と輝いていました。カレンダー見たら満月だったようですね。星も探したんですが、月明かりが薄雲に乱反射して空全体が明るく、なんにも見えませんでした。秋空は明るい星が少なくて寂しいんですよね。

8月30日(金)

 今日は東京競馬場で府中サマーフェスティバルがあって、夜8時からは花火大会となりました。たった30分間なのですが、非常に密度が濃く、諏訪湖の花火大会とはまた別の意味で楽しんでしまいました。圧巻は競馬場の向こう上面から左右に広がるナイアガラで、コースを左右半周ずつしてこちらの直線で一緒になるのです。ほぼ2kmに渡るその姿、すごいですよー。
 空はその頃は曇っていたのですが、深夜になって積雲の間から星が一つ見えてました。ベガかな、あれは。ほぼ天頂に見えてましたから。

8月31日(土)

 なーんか色々とばたばたし通しで、結局夜は空をみなかったんですよね。夕方は確実に曇ってたのですが。明け方、すっかり白んだ空を見たら、やっぱり曇ってたので、きっと星は見えなかったんだろうと、勝手に解釈した1夜だったりします。(うーん、我ながらいい加減だなぁ、ごめんなさい。)


 
このページの先頭に戻る  バックナンバーリストに戻る  FASのホームページへ戻る