この日、月は18:46に地平線から顔を出します(東京の場合)。そしてまず半影食が19:46から始まります。西日本の方が月の出は遅くなりますが、半影食が始まるまでには日本各地どこも月が上っています。
半影は薄ぼんやりとした影なので、ちょっと見ただけではわかりませんが、月食は始まっているのです。
さらに1時間程後の20:57、今度は暗くはっきりとした本影の中に突入し、部分食が始まります。肉眼では月の左の方から、だんだんと欠けてくることになります。
そして22:02、月が地球の本影の中にすっぽりと入り込み、皆既月食が始まります。皆既月食は23:49まで1時間47分続きます。今回は、月が地球の影のほぼ中心部を通過しますので、非常に長い間皆既食が続くことになります。
皆既中の月は真っ暗にはならずに、赤みを帯びた赤銅色になることが多いです(これについては、後日解説ページを掲載予定)。
23:49に本影から出始めた月は、徐々に影から抜け始めます。そして日が変わった0:54、本影食が終了します。その後も半影食が続いていますので、月の右側が若干薄暗く見えますが、欠けてるように見えるのは本影食が終了するまでです。
その後2:05には半影からも月が離れて、今回の月食が完全に終わります。
(※月食の現象時刻は、全国各地どこで見てもほぼ同じです。)
上の図は、東京における地平線に対しての月の動きを表したものです。夏の満月は南に低いので、木や建物に隠れてしまわぬように注意しましょう(図はStellaNavigator,AstroArts/ASCIIを加工して作成しました)。