皆既月食中の色(明るさ)の観測方法

 怪鳥は個人的に皆既月食中の色についてのデータを集めています。もしよろしければ、以下の方法による皆既月食中の色(明るさ)の観測にご協力お願い致します。

 すでに多くの方からご報告を頂いております。本当にありがとうございました。まだデータの方は受け付けておりますので、よろしくお願い致します。観測結果につきましては、月食情報のページに掲載させて頂きます。

 皆既月食の色についての解説はこちら


1.必要最低限の観測(初心者におすすめ)

 皆既食全体を見て、以下のスケール(尺度)に照らし合わせて、どんな色に見えたかを報告します。この観測だけでも充分価値あるデータになります。
 なお、観測は肉眼で行います。

ダンジョンのスケール
L=0非常に暗い月食で、特に食の中心で月はほとんど見えない
L=1暗い月食で、灰色または褐色がかり、細部は見分けにくい
L=2暗い赤または赤錆色の食で、影の中心はとても暗く、影の周辺部は比較的明るい
L=3れんが色の食で、通例、影の縁は明るいかまたは黄色い
L=4非常に明るい赤銅色またはオレンジ色の食で、影の縁は青みがかって非常に明るい

 スケールは0.5刻み(L=3.5とか、L=1.0とか)で報告下さい。以上を報告していただくだけで結構です。


2.時刻による観測と総合評価(少し慣れてる方におすすめ)

 上記の1.の観測に加えて、「皆既開始の頃」「食の最大の頃」「皆既終了の頃」の3時点での評価を行います。なお、今回の皆既月食は1時間47分と長いので、評価にもそれほど負担はかからないと思われます。

 観測は肉眼で行います。スケールは総合評価は上記と同じもの、各時点での評価は少しアレンジしたものを用います。これにより、食の最大の頃と開始・終了時との差、前半と後半での差などがわかることになります。

観測時点について

  1. 皆既の開始の頃(22h05m頃)
  2. 食の最大の頃 (22h55m頃)
  3. 皆既の終了の頃(23h45m頃)

  4. 総合評価(皆既全体を総合的に見て、どう感じたか)

各時点における評価用の
ダンジョンスケール
総合評価用スケール
(1.に同じ)
L=0非常に暗い月食で、月はほとんど見えない非常に暗い月食で、特に食の中心で月はほとんど見えない
L=1暗い月食で、灰色または褐色がかり、細部は見分けにくい暗い月食で、灰色または褐色がかり、細部は見分けにくい
L=2暗い赤または赤錆色の食で、影の暗部はとても暗く、明部は比較的明るい暗い赤または赤錆色の食で、影の中心はとても暗く、影の周辺部は比較的明るい
L=3れんが色の食で、明部は明るいかまたは黄色いれんが色の食で、通例、影の縁は明るいかまたは黄色い
L=4非常に明るい赤銅色またはオレンジ色の食で、明部は青みがかって非常に明るい非常に明るい赤銅色またはオレンジ色の食で、影の縁は青みがかって非常に明るい

 スケールは0.5刻み(L=3.5とか、L=1.0とか)で報告下さい。
 なお、月食全体としてのスケール(尺度)の決定には「総合評価」を用いますが、各時点での違いが出せればと思います。


3.空の状態も含めた観測(さらに物足りない人におすすめ)

 基本的には2.と同様ですが、各時点、また皆既月食を通じての空の状態について、合わせて記録します。
 同じ皆既月食でも、薄雲がかかったり、あるいは光害の中で見た場合と、空の澄んだところで見た場合で、若干評価が変わる可能性があります。これらについて、データを集めてみたいと思ってます。

追加の記録項目

  1. 皆既の開始の頃(22h05m頃)・・・透明度、最微星光度
  2. 食の最大の頃 (22h55m頃)・・・透明度、最微星光度
  3. 皆既の終了の頃(23h45m頃)・・・透明度、最微星光度

  4. 総合評価・・・・・・・・・・・・全体を通じた透明度

 最微星光度は、肉眼で見える星の中で、最も暗い星を差します。以下のページの画像を利用してください。
 透明度は空の澄み具合で、5段階(5:最良〜3:普通〜1:最悪)で評価します。

 なおこれらは、以前の観測の際、集まったデータからだけでは明確な差が出なかった項目です。が、より信頼度の高いデータを集めるために、余力のある方はご協力下さい。


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