- 1997.11.1 明け方
当会観測旅行の道中、伊豆スカイラインの滝知山展望台で確認しました(怪鳥はこの秋初確認でした)。彗星は非常にくらくなっていて、双眼鏡では確認できませんでした。13cmでも、高度の低いうちはかすかでしたが、薄明が始まって多少高度が高くなってからは(それでも約4.5度)、尾なのか、コマの広がりなのか、いびつな形がわかりました。
怪鳥が撮影しました。この秋最初にして最後の画像となりそうです。(135mm, 27k, 14k, JPEG)
観測地:静岡県熱海市
観測機材:13cm反射
透明度:4/5
- 1997.10.25 明け方
当会寺久保さんが、富士山表富士五合目で確認しました。かなり暗く淡くなっており、13cm反射でようやっと見える程度だったようです。
- 1997.10.12 明け方
当会のこの秋最初の確認は小林君でした。富士山表富士五合目で、双眼鏡にてかすかな像を確認したそうです。
- 1997.5.4 夕方
この日は、河口湖観測旅行の2日目。非常に天気が良く富士山麓の芝生広場まで出かけてきました。2月にここへ来たときは満月で結構明るかったのですが、この日はきれいに見られました。
私が着いた時には薄明中でしたが既にもう見えていて、まだまだ迫力ある姿をしてました。見える尾は多分ダストだけですが、それでも肉眼で10度くらいには伸びていたようです。
それから会員皆さんの双眼鏡を見せていただきました。さらに佐藤(幸)さんの望遠鏡(20cm)で核近くを拡大して見せていただきましたが、遠のいたこともあってか前に見られていた波紋のような模様は、はっきりとはわかりませんでした。気配だけは感じられたのですが。
この時怪鳥が撮影した写真です。50mm、30秒固定ですが、尾もしっかりしてます。(18k, JPEG)
観測地:山梨県鳴沢町
観測機材:各種
透明度:4/5
- 1997.4.26 夕方
この日怪鳥とリトルは観音平まで遠征しました。小淵沢ICから近いので、標高を短時間でかせぐにはよい場所です。春霞がありそうだったので、ここまで出かけました。
着いた時刻が遅かったので(19時30分頃)、彗星もだいぶ高度が下がってしまったのですが、それでも太いダストの尾が見えました。先週の月明かりの中で見たときよりも長く、ほぼ10度はありました。またプラズマ(イオン)の尾も双眼鏡でかすかに見えてるようでした。
この時の写真です。車の往来が多く、短時間(約1分半)しか露光できなかったカットなのですが、50mmでかなり太い尾が写りました。(24k, JPEG)
同じ日の135mmの写真です。意外にかぶりが多く不鮮明です。(26k, JPEG)
同じ日、リトルが撮影した28mmの写真です。(19k, JPEG)
観測地:山梨県長坂町
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:4/5
同じ日、寺久保さんは箱根の乙女峠付近での富士山と彗星を狙ったのですが、御殿場の光害がひどく、あまりよく見えなかったと後悔してました。
- 1997.4.23 夕方
昼間の雨が上がり晴れだしたので、嫁と近くの国分寺跡まで出かけてみました。さすがに光害が多いのですが、まだまだなんとなく尾もわかり、市街地にしてはよく見えてました。ただ望遠鏡ではシーイングが悪く、波紋状の模様はかろうじて見える程度でした。
また郷土の森のプラネタリウムを見て、東京でも見えると知った方と一緒になり、しばらくお話をしました。ヘール・ボップを見るのはこの日が初めてだったそうで、こんな近くでよく見えてるんだったら、もっと早くから見ればよかったと後悔してました。
この日、リトルが自分のカメラで撮った八重桜と彗星です。(21k, JPEG)
28mmまでひいた画像はこちら。観測地の雰囲気が出てます。(25k, JPEG)
観測地:東京都国分寺市
観測機材:8倍30mm双眼鏡ほか
透明度:2/5
- 1997.4.19 夕方
この日怪鳥とリトルは久々にいずみ湖と言う暗い場所まで遠征しました。月明かりこそありましたが、太いダストの尾に感動しました。肉眼でだいたい7〜8度と言う感じ。双眼鏡を使うとかえって拡散してしまってよく見えませんでした。プラズマ(イオン)の尾の方は、月明かりに溶け込んでしまってるようで、残念ながら確認できませんでした。
諏訪のリトルの両親も、家の窓から見たそうです。
この時の写真です。135mmで、太い尾が写ってます。(16k, JPEG)
同じ日の50mmの写真です。月明かりと春霞でかなり貧弱な姿です。(16k, JPEG)
同じ日、初めてリトルが自分で構図を決めて撮影した彗星です。(16k, JPEG)
観測地:長野県下諏訪町
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:3/5
- 1997.4.13 夕方
この日は厚木にて接食を観測したのですが、その下見の際、相模川の河原で雲間のヘール・ボップ彗星を見ました。しかしながら、10分程度でに雲の中に入ってしまいました。
- 1997.4.12 夕方
この日は星空観測会でした。週末に晴れてなかったせいもあって、お客さんの数はなんと300名をこえるという半パニック状態でしたが、透明度もよく、みんな肉眼で見えていたので満足そうでした。尾も肉眼で皆さんわかったようでした。
郷土の森の機材の中では、特に15cm(25倍)の双眼鏡が迫力物でした。
観測地:東京都府中市
観測機材:25倍15cm双眼鏡他多数
透明度:3/5
この日、寺久保さんは入笠山で、吉村一家は朝霧高原で観望していたようです(当会では裏切りの術と呼んでます(^^;)。ともにダストの尾が10度程見られたそうです。この他、水野さんは出張先に出かける道中、車の中から見えていたそうでした。
- 1997.4.10 夕方
ようやっと夕方晴れました。ただこの日は足がなかったので、物干しから見てみました(うちの物干しは北が見えないのですが、だいぶ西寄りになってきたので、確認できました)。
物干しが部屋に隣接してるので望遠鏡をすぐ出し、核近傍などを見てみましたら、きちんと波紋状の構造が見えてました。結構見えるものですね。
この日のスケッチです。ちょっと雑なのですが、雰囲気はわかるでしょうか。(5k+6k, JPEG)
観測地:東京都府中市
観測機材:15cmマクストフカセグレン(82倍)
透明度:2/5
- 1997.4.8 夕方
長いこと悪天が続きましたが、この日の昼間、久々に青空が広がりました。しかし夕方には雲が広がってベタ曇りとなりあきらめかけたのですが、あきらめの悪い怪鳥とリトルは多磨霊園まで出かけてみました。
いつもの観測地までたどり着く途中でなにか気になって振り返ると、木の間に懐かしい像があるじゃないですか。20時半を回って地平高度は10度そこそこしかないはずですが、低空の薄雲やもやの中でも肉眼で見えるヘール・ボップ彗星は、まだまだ大物の風格が漂っていました。光度も大きさも相変わらずに見え、ほんの数分の出来事だったのですが、満足した夜でした。
観測地:東京都府中市
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:1〜2/5
- 1997.4.1 夕方
近日点通過のこの日(ライトダウンも始まりました!)、雲がなかった都内の一部では彗星が見られました(府中では雲があってだめでした)。
寺久保さんは都庁展望室の夜間特別開室に出かけ、彗星の姿を見てきました。薄雲・もやが出てきて、見栄えの方はいまいちだったようですが「日本の中いや世界の中でも1、2を競う光害都市・新宿で見ることができるなんて、たいしたもんだ」と妙な関心をしたそうです。
この時の都庁第一庁舎と彗星です。展望室からの写真もあります。(50mm, 22k+4k, JPEG)
- 1997.3.30 夕方
久々に晴天となりました。怪鳥は体調が悪かったので、嫁とともに多磨霊園で見てきました。都内でもしっかりと伸びた尾は非常にきれいです。ダストで約5度といったところでしょうか。プラズマ(イオン)の尾も、淡いながら肉眼で見えていました。
このとき撮影した桜と彗星です。(28k, JPEG)
観測地:東京都府中市
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:3/5
この日、当会観測隊(寺久保夫妻、門田、植松、田中、大貫)は富士宮市高梨牧場まで遠征を行い、夕方の彗星として当会では初めて好条件の空で観測しました(18時半前から21時すぎに見えなくなるまで、思ったより長時間見ることができたそうです)。はっきり見えたのはダストの尾10度位、イオンの尾15度くらい(何となく見えたような気がするのも入れれば、ダスト20度、イオン30度くらい!)。ダストの尾がとても太く、そして曲がって広がっていたのが印象的とのことでした。
この時寺久保さんが撮影した彗星です。(50mm, 22k, 135mm, 28k, JPEG)
同じく沈む彗星と観測隊と一緒の写真です。(50mm, 22k+14k, JPEG)
- 1997.3.24 夕方
この日は透明度がよく、都内でも各地で彗星が見られたようです。怪鳥は近場の国分寺跡へ出かけ、都内の空にしてはきれいな彗星を見てきました。薄明中から尾がしっかりと伸び、肉眼でもダストの尾が10度弱程見られました。尾が太くなってきたせいか、双眼鏡では逆に拡散してしまい、肉眼よりもやや短く見えた感じでした。
(この他当会会員では、吉村さん、門田さん、豊川さん、竹本氏、寺久保さんが都内で見たとのことです。)
この時の写真です。50mm固定撮影で、街灯もありますが尾もしっかり見られます。(26k, JPEG)
同じ日の寺久保さんの写真。ご自宅裏の神社から。(135mm, 13k, 50mm, 15k, JPEG)
観測地:東京都国分寺市
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:4/5
- 1997.3.21 明け方
実家から府中への移動途中、再び長野県の富士見町で、明け方の彗星にチャレンジしてきました。天気は良かったのですがやや霞がかってしまい、昨日よりは若干見づらかったです。特にプラズマ(イオン)の尾は、透明度に左右されますね。この日はそれほど長くは見えませんでした。
この時の写真です。135mmで20日とほぼ同じ条件ですが、コントラストが悪いです。(24k, JPEG)
観測地:長野県富士見町
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:3/5
- 1997.3.20 夕方
嫁の実家の諏訪から、夕方多少移動して霧ヶ峰に上がりました。雲があったので見え始めるまで随分かかりましたが、思ったよりは高い高度に彗星が見え始めました。満月に近く、雲や周りの雪を照らして条件としてはあまり良くなかったのですが、夕方の彗星を堪能しました。明け方に慣れてしまった目には、右横に伸びる尾がちょっと奇妙ですね。
この時の写真です。満月がドライブインを照らして、昼間のような写真がちょっと不思議な感じです。(23k, JPEG)
観測地:長野県霧ヶ峰
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:5/5
- 1997.3.20 明け方
怪鳥と嫁は長野県の富士見町で、非常に長く尾の伸びた彗星を見ることが出来ました。雲が行き交う中でしたが、プラズマ(イオン)の尾が約25度にまで伸びており、またイオンテールらしくなく、きれいにカーブしてました。ダストの尾は約20度くらいまで見られたのですが、この後は天の川と一体になってしまい、ちょっと先端が確認しづらいです。
光度はベガよりははるかに明るく、-0.5〜-1等の間というくらいでしょうか。非常に明るくなりました。
この時の写真です。135mmで尾がきれいにまとまってます。(31k, JPEG)
観測地:長野県富士見町
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:5/5
- 1997.3.19 夕方
寺久保さんは長野県原村で、やや春霞のかかったヘール・ボップ彗星を観測しました。夕方は街明かりも多く、また今は月が明るいこともあって、まだあまり条件がよくなかったそうです。
この時の写真です。月明かりを生かしたご本人と一緒シリーズもあります。(13k+8k, JPEG)
- 1997.3.18 夕方
怪鳥自身、ようやっと夕方のヘール・ボップ彗星を確認できました。18:30頃なのですが、随分と位置が高いじゃないですか。これからは夕方の条件がよくなりますし、しかも相当明るい町中でも見えますので、随分と話題になるでしょうね。ただ尾は横に寝てしまうんです。明け方は尾が立って見えるんですが、これからどんどん条件が悪くなります。
その尾も双眼鏡で2〜3度程は伸びてるのが分かりました。暗いところでは30度近いそうですから、それに比べると貧弱ですが、あまり暗くないうちから見えるのがすごいです。また寺久保さんも、自宅のそばの畑の中で見ていたそうです。
観測地:国分寺跡
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:2/5
- 1997.3.18 明け方
この日吉野さんは、茨城県里美村で非常に条件のよい空で観測されました。
この時の写真です。イオン・ダストの尾とも、迫力ある画像です。(31k, JPEG)
- 1997.3.12 明け方・夕方
当会寺久保さんは、明け方と夕方、都内でヘール・ボップ彗星を確認しました。ここしばらくは都内でも一日に朝夕2回、見ることが出来そうです。
- 1997.3.10 明け方
当会近藤さんが、モンゴルのウランバートルでヘール・ボップ彗星を見たそうです。9日の日食は曇ってあまりよくなかったそうですが、彗星の方は暗い空で十分明るく見ていたそうです。
この時の写真です。ホテルから50mmにて固定撮影。(22k, JPEG)
- 1997.3.9 夕方
当会吉村さんは、横浜の自宅で夕方薄明の残る空にヘール・ボップ彗星の姿を確認しました。7倍5cmの双眼鏡で、尾は分からなかったけど、明るい部分は若干いびつな形をしているのと周りが少しぼーっとしているのが分かったとのことでした。これが今年、当会での夕方の初観測となりました。
- 1997.3.9 明け方
FAS府中天文同好会では長野県原村まで出かけ、明け方のヘール・ボップ彗星を狙いました。本体よりも若干早くダストの尾が地平線から昇り、そして本体が昇ってくる様子が観察できました。ただこの頃より雲が増え始め、結局高度の高くなった彗星を条件よく見ることはできませんでした。時折薄雲を通して明るく輝く彗星が恨めしかったです。
尾は肉眼・双眼鏡でざっと見て20度程に及んでいるようでした。
この時怪鳥が撮影した雲の中に昇る彗星です。(8k, JPEG)
観測地:長野県原村
- 1997.3.5 明け方
久々の更新になりました。関東は天気も悪かったりするのです。明け方物干しから、ほんの少しこの彗星を見ました。もう立派ですね。すでにデネブ・アルタイルは越えてしまいました。府中の空はそれほどよい空ではありませんが、肉眼でうっすら、ダストの尾が伸びていていかにも「彗星」ってな感じに見え始めました。
同じ日、寺久保さんも稲城の自宅で見たそうです。明るくて、一瞬、夏の大三角を勘違いするほどだったそうでした。
入院中の杉本さんからの観測報告が10日に届きました。都心の病院の窓からですが、双眼鏡でダストの尾が約2度に伸びているのがわかったそうです。病棟が北側に移ったため、観測が出来たとのことでした(でも無理しないで下さいね)。
- 1997.2.23 明け方
当会観測隊とともに、富士山のふもと(船津口)の広場まで出かけてきました。周りは雪が積もってしまってこれが満月の光を照り返して、むしろ府中より明るいのでは?と言う空でしたが、きれいな彗星が見られました。
特に薄明が始まってから望遠鏡で見る彗星は、イオン(プラズマ)の青い尾とダストの尾の色がきれいに見え始め、空の暗いうちは尾が明るすぎて色が「とんで」しまってるのかしら?と思わせるような感じでした。肉眼で見る全体像も明るいなと思ってましたが、尾自体も相当明るそうですね。月明かりがなくなる頃が楽しみです。
この時怪鳥が撮影した写真です。50mmの30秒露出。(17k, JPEG)
この日の観測隊と彗星の写真です。撮影は寺久保さんです。50mmの20秒露出。(13k, JPEG)
観測地:山梨県鳴沢村
観測機材:5cm屈折望遠鏡(10倍〜57倍)
透明度:4/5
- 1997.2.22 明け方
怪鳥は体調がよかったので、嫁に上野原まで連れてってもらいました。長いと聞いていたプラズマ(イオン)の青い尾は、月明かりに紛れてあまり見られず、逆にダストの白い尾が結構のびていました。
そして久々に望遠鏡で少々拡大してみたら、内部の構造がとっても面白かったです。いかにも太陽から照らされてると言う側から尾が伸び、これが逆方向に流されてるんですね。すごいなぁとため息。
また密かに挑戦しようと思っていた「家庭用ビデオ」による撮影に成功?もっとも頭の明るい部分がぼんやりと見えてるだけですけどね。明るくなってきたんだなぁと実感させられました。
この時怪鳥が撮影した写真です。流れ雲の中で光ってます。50mmの30秒露出。(15k, JPEG)
観測地:山梨県上野原町
観測機材:8倍30mm双眼鏡、5cm屈折望遠鏡(16倍、32倍)
透明度:3/5
同じ日、吉野さんが東京の野川公園で撮影した写真です。(25k, JPEG)
同じ日、寺久保さんが自宅の窓から撮影した写真です。(9k, JPEG)
- 1997.2.20 明け方
会員で牛乳屋さんの渋谷さんは、牛乳配達中に明るくこの彗星の姿を見つけ、配達そっちのけで観望したとのことです(寺久保さん、情報ありがとうございました)。配達遅れなかったのかな?(^^;
この日5時半前に地震があって怪鳥は起こされたので、物干しにのぼってみました。そうしたら夏の大三角に違和感ありあり。すっかり1等星と同じ明るさの彗星が夏の大三角の星々に負けないように輝いていました。うっすらと尾も肉眼で見えます。いやーすごいですねー。
- 1997.2.12 明け方
市川さんがご自宅の浦和でついに確認されました。夏の大三角に負けないくらいの明るさで、7*50ミリの双眼鏡で十分にしっぽも確認出来、うれしさのあまり、天文薄明で消えるまでボーっと見ていたそうです。
- 1997.2.11 明け方
当会の観測隊は、再び長野県の原村でヘール・ボップ彗星を観測してきました。プラズマの青い尾は双眼鏡の視野からあふれ、7度を越えてるそうです。ダストの黄色い尾は2度ほどで、肉眼でも見られるとのこと。日に日に成長しているようです。
- 1997.2.10 明け方
渡辺裕君の豊川市での観測報告が入りました。全光度は2等台をきっているような感じとのことです。双眼鏡で11時の方向から右方向に広がるダストの尾が見えたそうです。
同じこの日、中村君は小淵沢でアルタイルにひけをとらないこの彗星の姿を見てきたとのことです。ただ肉眼では尾があまり見えないそうで、残念そうでした。
- 1997.2.9 明け方
当会の観測隊(寺久保、門田、泉本、野島)は、晴れ間を求めて長野県の原村まで移動し、彗星の長く伸びた尾を観測しました。「5度程度の長さのプラズマテイル(11時の方向)と11時〜1時の方向へ広がるダストテイル。現地到着時間が5時と時間がなかったため、望遠鏡は出さず双眼鏡&肉眼での観測となったが、双眼鏡視野一杯近くまでのびた尾が見事であった。明るさは1等台。」とのことです。
この時の寺久保さんの写真です。(50mm,17k, JPEG)
当日怪鳥は体調が悪かったため、近場の山梨県上野原まで嫁と出かけ、もやの中、夏の大三角についで明るい彗星を確認してきました。
この時怪鳥が撮影した写真です(残念ながらかぶりに負けてしまってます)。135mmの30秒露出。(11k, JPEG)
同じ日、九州支部の山崎さんも「国立夜須高原少年自然の家」で小中学生50人を対象とした、彗星の写真撮影教室にお手伝いとして参加し、写真を撮られました。
山崎さんの写真です。その1(600mm, 27k, JPEG)、その2(135mm,24mm,17k,11k, JPEG)
- 1997.2.2 明け方 5h00m〜20m頃
別件で出かけた宿の窓から、明るい彗星が簡単に見つけられました。最初は寝ぼけ眼で眼鏡も少々ぼやけていたのですが、アルタイルの左上に輝く明るいぼんやり像に気づき、思わず驚いてしまいました。
双眼鏡で見ると、視野の半分近く(約3度)まで尾が伸びているように見えました。
この時怪鳥が撮影した写真です。50mmの30秒露出ですが、結構明るく写ってます。 (16k, JPEG)
観測地:長野県穂高町
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:4〜5/5
- 1997.1.31 明け方
渡辺裕君の豊川市での観測報告が入りました。もやがあって3〜4等までしか見えない空でしたが、7倍50mmの双眼鏡ですぐに見つけられたそうです。
- 1997.1.30 明け方 5h〜5h15m頃
自宅の物干しから確認しました。高度が高くなったので、隣の屋根の上に見えるようになり、自宅で観測が可能になりました。彗星は明るく、双眼鏡の手を借りることなく肉眼で探せました。
双眼鏡では、尾が1度半くらい、また尾やコマの構造がなんとなくありそうでした。
またこの日、寺久保さんは稲城市の自宅の部屋の中から窓越しに見えることを発見したそうです。
観測地:府中市の自宅
観測機材:8倍30mm双眼鏡及び肉眼
透明度:4/5
- 1997.1.26 明け方
寺久保さんが奥多摩で観測をしてきました。望遠鏡で拡大して見るよりもよりも双眼鏡の方が尾の複雑な構造がわかりやすいとのことです。
- 1997.1.20 明け方
福岡支部の山崎さんが、福岡県星野村で彗星を見てきたそうです。光度はやはり2等台に突入しているそうです。
この時、山崎さんの撮影した写真です。 (25k, JPEG)
- 1997.1.19 明け方 5h15m〜30m頃
再び、市内で近くの多摩霊園まで行ってきました。低空に雲があったのですが、5h15m頃、雲からはっきりとした彗星像が双眼鏡で確認できました。17日の中村君の報告を受け、肉眼で見えるかどうか挑戦したところ、その後高度が上がった5h30m頃からはっきりと存在がわかるようになりました。
尾も先日よりははっきりわかり、全体的に広がってる中に2本くらい伸びている部分がありそうな、そんな複雑さが伺えました。
同じ日、寺久保さんも稲城市の多摩川付近で、肉眼で確認したそうです。
この時の寺久保さんの写真です。光害の中50mmの30秒露出で捉えられてます。 (16k, JPEG)
観測地:府中市多摩霊園
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:4〜5/5(東の空は3/5)
- 1997.1.17 明け方
この日、当会の中村君が多摩市内で肉眼で確認しました。都内でもついに肉眼で見えるようになりました。
- 1997.1.15 明け方 5h30m頃
自宅付近で1.11に確認できなかったので、市内で近くの多摩霊園まで行ってきました。天頂付近では5等まで肉眼で見える空、東の低空を双眼鏡で探し、ぼんやりとした、それでいてかなり広がりのある像を確認しました。都心方向の光害で、非常にコントラストが悪いのですが、一度見つけてしまうとかなりしっかりしているように見えました。おそらく彗星自体がかなり明るいのでしょう。
徐々に目が慣れてくると、尾もわずかに伸びているようです。天頂方向よりやや北より、1度程度でしょうか。いずれにしても府中での今年初観測となりました。
観測地:府中市多摩霊園
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:4〜5/5(東の空は3/5)
なおこの日、当会の寺久保さんは、原村で彗星を肉眼で確認、近くの3等よりも明るいので2等台後半ではないかとのレポートが寄せられています。
この時、寺久保さんの撮影した写真です。
No.1 (50mm, 25k, JPEG) 、
No.2 (約180mm, 25k, JPEG)
- 1997.1.11 明け方(確認できず!)
府中での確認にチャレンジしたのですが、残念ながら確認できませんでした。なかなか低い高度まで見渡せる場所がないことと、低空を観察すると、地上の街灯等の光が双眼鏡の視野に入ってきて、視野が見づらくなることが原因だと思います。もう少し高度が高くなれば、明るさ(3等台)から言って楽に見えるはずなのですが。
観測地:府中市の自宅裏の路地
観測機材:8倍30mm双眼鏡
- 1997.1.2 29h45分頃(3日の明け方5h45m頃)
薄明の中、昇ってきてすぐの彗星を見ることができました。もう少し日が経たないと確認できないかなと思っていたのですが、結構早い時期に確認できて満足してます。しかし探し当ててからからバックの空の明るさに同化してしまうまで、わずか数分の勝負でした。
彗星自体は淡いイメージですが、バックもかなり明るい空なので、明るいことは間違いありません。他の星との比較は困難でしたので、どのくらいの明るさなのか、ちょっと見当はつきませんでしたが。今後どんどん条件がよくなるので、楽しみです。いよいよ観測も本腰を入れないといけませんんね。
観測地:静岡県伊東市
観測機材:8倍30mm双眼鏡
透明度:5/5
この時怪鳥が標準レンズで強引に撮影した写真です。(22k,9k JPEG)
- 1996.11.13
一週間ぶりですが、像はさほど変わりませんでした。ただ、少し沈む時刻が早くなったなぁと言うのを感じます。西には1軒おいてクリーニング屋の3階建ての建物があり、ぎりぎりここにかかってしまいます。相当早い時刻じゃないと、うちからの観測は難しくなりました。
明るさは近くの5等星と同じくらいの明るさでした。うちは光害があり、ぼんやりとした面積のある天体は暗く見積もりがちなので、おそらく4等台なんだろうなぁ、と見ましたが。
観測機材:5cm屈折(f=400mm)10倍・16倍、8倍30mm双眼鏡
透明度:4/5
- 1996.11.6
随分久しぶりになってしまったのですが、府中で夕方の低空に確認しました。透明度がよかったので、3cmの双眼鏡でもかろうじて確認できました。8倍ですがぼわーっとした広がりがあり、大きいなぁという印象を受けました。
体調が悪かったので望遠鏡までは手を出さなかったのですが、おそらく5cmクラスの小望遠鏡で20倍程度にすれば、もっと楽に見えたものと思われます。
光度の見積もりは、低空で光害もあり、ちょっと無理でした。
観測機材:8倍30mm双眼鏡
- 1996.08.11〜12
FAS府中天文同好会は、ペルセウス座流星群の観測のために蓼科に出かけました。流星観測のあいまにヘール・ボップ彗星も観望を行いました。肉眼ではどうしても確認できませんでしたが、双眼鏡では簡単に導入できます。流星観測の時、肉眼で見える最も暗い星(天頂付近)がだいたい5.8〜6.1等くらい、南の低空であることを考慮すると彗星はやはり6等前後のようです。
望遠鏡で拡大してみると、コマがいびつで見ようによっては尾のようにも見えます。ただどうしても尾が伸びていると言う雰囲気ではないです。
観測機材:15cmマクストフ・カセグレン(f=1500mm)38倍、8倍30mm双眼鏡他
この日、怪鳥が撮影した写真です。(17k JPEG)
- 1996.07.13
この日、FAS府中天文同好会では富士山の須走口で観測会でした。寺久保さんの話では、肉眼で見えそうなんだけど、彗星の位置が星が多い場所で紛らわしく、確実に見えてるとまではいかなかったとのことでした。望遠鏡のファインダーでは、楽に見えるそうです。
この日、当会吉村氏が撮影した写真です。(40k JPEG)
- 1996.06.19 24h15m〜24h45m
府中で初めて確認しました。12cm反射18倍〜29倍でしたが、楽に見えてきました。7等台前半だと見積もれますが、かなり広がっているので、府中の明るい空では淡い周辺部が確認できず、暗めに見積もってる気がします。ともかく順調に明るくなってることが確認できて、嬉しい梅雨の谷間でした。
観測機材:12cm反射(f=720mm)29倍
シーイング:5/10、透明度:3/5
この日怪鳥が観測したスケッチです。(4k GIF)
- 1996.06.15
当会吉野氏が撮影した写真です。(29k JPEG)
- 1996.05.18
この日、FAS府中天文同好会では富士山観測会でした。富士山の御殿場口五合目(次郎坊)で、寺久保さんを初めとする参加の皆さんがこの彗星を確認しました。彗星は非常に大きく見え、また尾のようにたなびいた感じにも見えたそうです。とても4天文単位以上も離れた位置にいるとは思えないですね。
- 1996.04.21
当会山崎氏が撮影した写真です。(30k JPEG)
- 1996.04.13 26h30m頃
この日、NIFTY-Serveのスペースフォーラムの方々と、岐阜県藤橋村で観測会となりました。少々冷え込んだのが幸いして、比較的よい空での観測となり、夕方は2番目の百武彗星の観望を堪能しました。
夜半過ぎて、南に高くそびえる山からこの彗星が覗く位置に上がってきたので、探し始めました。高度が低いうちはコントラストが悪く、12cm反射や15cmの双眼望遠鏡で非常に淡いイメージだったのですが、徐々に条件がよくなり、楽に見えるようになりました。正確な光度見積もりはしませんでしたが、ちょっと見た感じでは8等台です。思ってたよりも大きく見え、巨大彗星の片鱗がうかがえます。
観測機材:12cm反射(f=720mm、29倍)他
透明度:4/5