二十三夜塔


 二十三夜塔は、月待ち行事「二十三夜講」に関する石碑だそうです。月待ちの行事は、旧暦の十五日、十六日、二十二日、二十三日の晩などの特定の夜に、勤行や飲食を共するもので、これを記念した塔が造られたものだそうです。そして二十三夜塔は全国に普及し、特に関東地方や長野県に多く見られるとのことです。

 また二十三夜は、「三夜待ち」「産夜」とも呼ばれて、多くは女性の講だともいわれてるそうです。

 旧暦の二十三夜と言うと、月齢では約22の下弦の月となり、真夜中頃に東の空から半月が昇っくる夜にあたります。このような晩、先人は何か神秘的なものを感じたのでしょうか。

参考文献


 長野県等で数多く見つけましたので、ページを分割して一覧にしました。
 以下のリンクからたどって下さい。


1.府中市郷土の森博物館展示物



 これは
府中市郷土の森博物館のプラネタリウムの前に展示されている二十三夜塔です。

 元は市内分梅町の光妙院前にあったものだそうです。私は二十三夜塔と言うものを、ここで見て始めて知りました。
 プラネタリウムの入り口前に展示されてますので、よろしかったらご覧下さい。

 (府中市郷土の森博物館のご協力に感謝申し上げます。)


2.長野県八千穂村、村役場の近く



 八千穂村を歩いていて、偶然見つけたものです。千曲川にかかる橋のそばでした。

 郷土の森の二十三夜塔しか見てなかったのですが、これはそれよりもだいぶ大きい立派なものでした。

(1993年4月撮影)


3.群馬県松井田町、横川駅の近く



 
信越本線の碓氷峠が廃止になる前に、横川を訪れたとき、横川駅のそばで見つけました。

 庚申塚などとともに、4つほどの塔(塚?)が並んでいて、その中の一つでした。(下図)

(1997年7月撮影)

 

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リンク


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