9月18日は十五夜です。いわゆる旧暦で8月15日の夜の月がこの中秋の名月として、日本では平安時代からこの晩の月を鑑賞する風習が続いています。 ちなみに太陽と月が正反対になる満月は、この日の午前11時2分。したがって夕方の東空に上ってくるのは、満月をほんの少し過ぎた状態の月ということになります。 天文学的には意味のない中秋の名月ですが、月という天体が身近になるひとつの風習として、いつまでも続くことを願っています。
第十惑星発見?
パロマ天文台で、冥王星と同じかそれよりも大きいと推測される天体が発見された模様です。2003 UB313という仮符号のこの天体は、カイパーベルトと呼ばれる小惑星がたくさん発見されている領域に位置します。 第十惑星か?というアナウンスがされています。しかし、実際には冥王星自体がこのカイパーベルト天体のやや大きなものに過ぎず、一時は小惑星に降格?という話も出たくらいです。第十惑星への道は険しいものとなりそうです。
— by 怪鳥 2005年7月30日 09時00分
何が起こるか?ディープ・インパクト
ディープ・インパクトという探査がまもなくクライマックスを迎えます。これはテンペル彗星(9P)というほうき星に、約370kgの銅でできた衝突体を衝突させて、その様子を観察しようというもの。クレーターができたり、内部物質の噴出が活発になるなどの変化が期待されています。 衝突は7月4日の日本時14:52に予定されています。彗星は現在約10等。衝突直後は何も起こらない可能性が高いようですが、その後噴出物が増えると明るさを増して、小望遠鏡で見やすくなるかもしれません。さて、何が起こるでしょうか。
— by 怪鳥 2005年7月3日 09時00分
十番目の惑星?
太陽系で最も遠い天体が発見されました。この天体はSedna(セドナ)と命名された小惑星で、現在冥王星までの距離の約3倍の位置にあります。太陽のまわりを一周するのに約1万2千年かかると計算されます。 なお、この天体は最大で直径が1800km程度と推定されています。太陽系最小の惑星である冥王星は約2400kmで、この約4分の3程度の大きさである可能性もあり、「十番目の惑星か?」との話も出ましたが、今のところそのような話はないようです。 ただし冥王星自体も、惑星ではなくて「小惑星の大きなもの」とする意見があり、惑星と小惑星の差は微妙になってきているのも事実です。
— by 怪鳥 2004年3月16日 09時00分