1997年3月9日の部分日食の情報
1995年10月24日以来、1年半ぶりの部分日食が日本全国で見られました。こちらの情報を掲載致しております。
日食の概要
この日食が見られる範囲は右図のように、アジアと北米の一部です。日本は部分日食が見られる範囲に全域が入り、全国で欠けた太陽が見られます。
またシベリアやモンゴル付近(右図の中央付近の細い帯)では、皆既日食となります。厳寒の地で黒い太陽を見ようと、日本からも多くのツアー・観測隊が向かう予定です。
国内ではおよそ北に向かうほど食分が大きくなり、稚内では79%にのぼります。関東以西では食分はほぼ同じで、65%前後になります。
(右図は、客星さん作成のフリーソフト「EMAP」に若干手を加えてて作成したものです。なお、作者の客星さん(竹迫忍さん)のホームページ「古天文の世界へようこそ」はこちらです。
また本ソフトは、甲田さんの「古天文学と天文民俗学の部屋」のページの中の、古記録の検証に便利なソフトからダウンロードできます。)
各地での様子
東京・府中では、欠け始めは8時54分で、このあと11時20分までの約2時間半、欠けた太陽が見られます。食の最大は10時5分で、この時の食分は約64%に達します。64%の食分は、20世紀に見られた東京における日食の食分の中でもベスト9に当たり、久々に深く欠けた太陽が見られそうです。
各地でのもう少し詳しい時刻データはこちら。
以下の各地のデータを掲載しています。
- 東京都・府中
- 北海道・幕別町
- 青森県・三沢
- 長野県・原村
- 愛知県・豊川
- 京都県・京都
- 岡山県・倉敷
- 福岡県・久留米
観察方法
いずれの場合も、太陽の観察には注意が必要です(目を痛めたり、失明のおそれがあります)。十分に気をつけしょう。
肉 眼
太陽の光を弱めれば、欠けてる様子が観察できます。
太陽の光を弱めるには、次のようなものを利用します。
- 日食観察用のフィルター
- 現像済み白黒写真フィルムの感光した黒い部分
- ローソクのすすをつけたガラス
お薦め減光法のページはこちら
なお、普通のサングラス、黒い下敷き、カラーフィルム等は目を痛めますので、絶対に避けましょう。またカメラ用のNDレンズも、熱線を若干通すので避けた方がよいとの話を聞いたことがあります。注意しましょう。
双眼鏡
基本的には観察できません。減光すればよいのですが、双眼鏡自体に光(熱)を集めるパワーがありますので、素人は避けた方がよいです。
望遠鏡
口径を絞り、太陽観察用の特殊な濃いフィルターを利用すれば観察可能ですが、かなり注意が必要です。またフィルターが熱を持って割れるおそれもありますので、観察していない場合は視野から太陽を外しておくなどの配慮も必要です。
また、投影板が付属しているものは、これに投影することで観察できます。投影された太陽を見る分には安全ですが、覗き込んでるときに、誤って太陽光の差し込む方向を見ないように(特にお子様に見せるときには)注意しましょう。
その他
太陽が欠けてるときに、日光を小さな穴を通して見ると、ピンホールの原理で写った像が欠けて見えます。うまく木漏れ日が影を落とす所を見つけると、欠けた太陽でいっぱいになりますから、注意して見てはいかがでしょうか。(右の写真は1995年10月24日タイで部分日食中、イスの穴を通して影を作ったものです。上側が欠けてます。)
また、墨汁を器に入れて、その水面に太陽を映すとまぶしくなく見えるそうです。1988年に小笠原沖で皆既日食を見たとき、これをしている方がおりました。
なおFAS府中天文同好会では、府中市郷土の森博物館の日食観測会で、一緒に観測しました。
速報画像
欠け始め直後
食の最大の頃(食分約0.64)
欠け終わり約1分前
当日の画像集はこちらです。
お薦めリンク(まだ吟味中)
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