流星群は、彗星がまき散らした砂粒が地球の大気に飛び込んで、摩擦で高温となり、さまざまな要因で光りを出すようになったものです。ペルセ群は、スイフト・タットル彗星という彗星がまき散らした砂粒が地球に飛び込んでくるものです。この砂粒の流れの帯との交差点を、毎年8/12頃地球が通過することにより、たくさんの流星が見られます。
ペルセ群の流星の流れた元の方向をたどると、このペルセウス座の輻射点に集まります。逆にこの方向にたどり着かないものは、ペルセ群ではない流星になります。
また、輻射点の位置が高い明け方には、ペルセ群の流星が多く流れます。逆に輻射点の位置が低い夜半前は、地平線の下に流れる流星が多く、数は少なくなってしまいます。
この極大をはさんだ二晩、つまり12〜13日と、13〜14日がおすすめの観測日になります。特に輻射点の高くなる明け方の3時頃は多く、天の川が見えるような空の暗いところならば1時間に40〜50個程度見られると予想されます。しかし市街地のように街灯が多く、明るい星しか見られない場所では、半分〜数分の1になってしまいます。
ペルセ群の場合は、やや速めで、青白い流星が多いとされてます。また流れた後、雲のようなすじを残すことが多いです。これは「痕」と呼ばれるもので、ペルセ群は3割くらいに見られることもあります。
しかし、年によっては赤っぽいなど、例年と違った流星が多く見られることもあります。今年のペルセ群がどのような特徴を持っていたかに注目するのも面白いですよ。
また場所は、空が暗ければ暗いほど多くの流星が見られるので、よい条件となります。天の川が見られるような場所が良いです。
また虫対策、夜露対策、山の上などの標高の高い場所で見る場合には、夏とはいっても明け方は冷え込みますので、寒さ対策にも気をつけた方がよいでしょう。
なお、FAS府中天文同好会は8月12〜14日、長野県で観測を行う予定です。結果がまとまったら、またこちらに掲載しますので、お楽しみに。