午前9時23分、部分接触開始。日蝕グラスを通して、上部がほんのわずかへこみ始めたのがわかる! いよいよ、太陽に月が重なる。普通に見ただけではいつもと変わらずに眩しい太陽が、これからじわじわと細くなっていくのだ。
グランド周辺に、近所の人たちが増えてきた。日蝕グラス越しに太陽を見る人、TVモニターで部分蝕を見る人、集まった客にジュースや食べ物を売る屋台の人、授業で観察する学校の生徒たち、英語で話しかけてくる先生や、アンケートをしにくる生徒、そしてなぜか(!?)私にサインを求める人まで(記念に何か書いて欲しかったらしい)。
誰もがとても親日的で、ちょっとはにかみながらも、好奇心旺盛な目をして話しかけてくれる。やがて校庭の向こう側は、何台ものバスが連なり、日蝕見物人でお祭り騒ぎになってきた。