リニアー彗星(2002 T7) の位置


<位置概略>

●明け方の東空(低空注意!)
(関東付近・日の出1時間前の空)


※尾の長さは参考です。

 彗星は明け方の東空に見られます。ただしかなり低空なので、東がひらけた場所で、よく晴れ渡った日などに観察する必要がありそうです。
 過去のヘール・ボップ彗星の見え始めた時期を考慮すると、4月15日辺りから双眼鏡で見え始めるのではないかと思われます。5月5日頃までは明け方の空で見られます。彗星自体の発達との兼ね合いで、もっとも見やすいのは4月末頃ではないかと考えられ、肉眼でも尾をひく姿が見えるのではないかと期待されます。


※尾の長さは参考です。

 星座の中ではうお座を移動中です。探すときには、先にのぼってくる「ペガススの四辺形」から、アタリをつけて探すのがよいと思われます。なお、図の地平線は4/29の日の出1時間前のものです。他の日では異なりますので注意が必要です。

 なお4月下旬は新しく発見された
ブラッドフィールド彗星も近くに位置します。


●夕方の西空(5月末〜)
(関東付近・日の出1時間前の空)


※尾の長さは参考です。

 見かけ上太陽に接近し、また南側を通過するため日本から見えなくなったリニアー彗星は、5月末頃より再び夕方の西空に姿を現します。条件から考えると、5月25日頃からとなりそうです。夕方の空にはすでにニート彗星が見えていますので、2つの尾をひく彗星を肉眼で見ることができるチャンスとなります。

※作図はStellaNavigator、AstroArts/ASCII から加工しました。


●各地の日の出・日没時刻の計算はこちら

●高度10度とは?


 角度の10度は、左図のように手をいっぱいに伸ばしたときの、こぶしおよそ一つ分です。
 彗星を探すときの目安にしてください。


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