ブラッドフィールド彗星(2004 F4) の情報

C/2004 F4 Comet Bradfield

 ブラッドフィールドさんが見つけた新彗星です。4月下旬に明け方の低空で伸びた尾を見せています。

画像は4/25 明け方撮影 


<概要>

 この彗星はオーストラリアのブラッドフィールドさんが見つけた新彗星です。発見は3月23日ですが、確認に手間取り、4月半ばになってから新彗星として報じられました。
 彗星は4月17日に太陽のごく近傍を通過します(約0.17天文単位)。このため、4月下旬にならないと見ることができません。
 一方で彗星は、太陽観測人工天体のSOHOのLASCO C3の視野内に4月16〜20日間に入ります。しばらくはこの画像で彗星の動向を見ることになりそうです。

<概略位置など>

●SOHO LASCO C3視野中の動き
(9時:世界時0時の位置)

 彗星は太陽に接近するため、太陽観測衛星SOHOの視野の中に4/16頃現れます。この後4/20頃まで視野の中を移動します。

 SOHOの画像はLatest SOHO Imagesの中の「Images by date SOHO summary data:」で該当の日付をクリックすることで見ることができます。この中の「SOHO LASCO: C3」の画像をご覧下さい。

 また、The latest LASCO C3 images(1024×1024)(512×512)(256×256)では、さらに細かい時間の画像を見ることができます。


●明け方の東空(4/22〜 低空注意!)
(関東付近・日の出45分前の空)


※尾の長さは参考です。

 彗星は4月22日前後より明け方の低空で見え始めます。光度予想は難しいですが、順調ならば22日で2.5等と予想されます。ただし、低空で見づらいとされるリニアー彗星よりもさらに低空ですので、観測は難しいかもしれません。
 その後日を追って位置の条件は良くなりますが、彗星が太陽から離れ急速に暗くなっていくため、どの程度見えるのか、かなり微妙な条件と言えるでしょう。

●高度10度とは?


 角度の10度は、左図のように手をいっぱいに伸ばしたときの、こぶしおよそ一つ分です。
 彗星を探すときの目安にしてください。


<観測報告>

<軌道要素>


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