アイソン彗星が、明け方の3時37分に近日点を通過しました。今朝から「アイソン彗星消滅」などの報道が多かったのですが、SOHOの画像を見ていた私には「???」でした。なんだったんだろうなぁ。
ということで、科学館にも問合せが多かったみたいです。15時の投影でSOHOの画像をお見せして「生き残ってます」と言ったらとても盛り上がりました。まぁやせ細りましたけど、まだまだ目が離せないです。と言うことで、明日は昼間のチャレンジ観察会です。
夜は渋谷のプラネタリウム生解説を見てきました。楽しい夜となりました。明日もがんばろっと。
2013年11月29日 アイソン、近日点を「通過」
2013年11月5日 見えた!アイソン彗星
変則的なお休みになってしまったので、火曜日の夜からアイソン彗星を初めとする4彗星を見るべく、富士山方面に遠征しましてきました。当初予定していた富士山の西側の観測地では雲がやってきてしまったので、河口湖近くまで戻っての観測になりました。
さて、まずはラブジョイ彗星。こちらは、なんとファインダーで見えるほどに明るくなっています。もう少しすると肉眼でも見えそうなくらいでした。写真でも、とーーっても明るく写っていました。
ようやくアイソン彗星が上ってきたころ、雲も一緒に増えてきました。これはマズイ・・・と思っていたのですが、まもなくしてまずはデジカメで捉え始めました。でも像はとーっても淡いんです。高度が上がってきて、ようやく尾ものびて写るようになってきました。この頃、ようやく眼視で確認。12cm反射(30年もの!)で、淡い彗星像を見ることができました。この後、さてどこまで明るくなるでしょうか。
その後雲が覆ってしまったので、エンケ彗星とリニアー彗星は見られずじまい。一晩で4彗星の記録は残念ながら達成できませんでした(これまでは、3彗星が3回くらいかなぁ・・・)。
写真は、アイソン彗星とラブジョイ彗星です。地球に近いこともあって、ラブジョイ彗星が立派です(空の条件が良い影響も多少ありますね)。
さて、まずはラブジョイ彗星。こちらは、なんとファインダーで見えるほどに明るくなっています。もう少しすると肉眼でも見えそうなくらいでした。写真でも、とーーっても明るく写っていました。
ようやくアイソン彗星が上ってきたころ、雲も一緒に増えてきました。これはマズイ・・・と思っていたのですが、まもなくしてまずはデジカメで捉え始めました。でも像はとーっても淡いんです。高度が上がってきて、ようやく尾ものびて写るようになってきました。この頃、ようやく眼視で確認。12cm反射(30年もの!)で、淡い彗星像を見ることができました。この後、さてどこまで明るくなるでしょうか。
その後雲が覆ってしまったので、エンケ彗星とリニアー彗星は見られずじまい。一晩で4彗星の記録は残念ながら達成できませんでした(これまでは、3彗星が3回くらいかなぁ・・・)。
写真は、アイソン彗星とラブジョイ彗星です。地球に近いこともあって、ラブジョイ彗星が立派です(空の条件が良い影響も多少ありますね)。
2013年10月31日 星空年鑑
たまにちょっと宣伝。アストロアーツさんから先頃発売された「アストロガイド・星空年鑑2014」の付録のDVDに関わりました。「アイソン彗星」「皆既月食」「はやぶさ2」のシナリオを書いています。
それから……驚くことに解説ナレーションも、恥ずかしながら喋っております。立ち読みでも・・・といかないのがつらいところですが、もしよかったら聴いてみてください(と言いつつも、やっぱり恥ずかしいのですが)。
●星空年鑑の詳しくはこちら(アストロアーツの紹介サイトへ)
それから……驚くことに解説ナレーションも、恥ずかしながら喋っております。立ち読みでも・・・といかないのがつらいところですが、もしよかったら聴いてみてください(と言いつつも、やっぱり恥ずかしいのですが)。
●星空年鑑の詳しくはこちら(アストロアーツの紹介サイトへ)
2013年10月30日 かわむらさん
星ナビ さんでお世話になった、かわむらさんのお疲れ様会に行ってきました。先頃より星の手帖社 で働いておられるとのことでした。当方の原稿を担当されることも多く、内容に対して鋭いご指摘をたくさんいただきました。これからもどうぞ、よろしくお願い致します。
さて、この日は色々な方とお話をしましたが、みなさん、アイソン彗星に対して悲観的になりすぎだ!とちょっと思ったり。いまだマイナス17等級くらいになるのでは?と思っている私なのでした。だって、可能性は十分にあるんだから、それくらい明るくなることを想定して準備しないと、みんな慌てますよ~(一応、9月に当会会誌にて予想した通りに明るくなっていると思っている私・・・)。
さて、この日は色々な方とお話をしましたが、みなさん、アイソン彗星に対して悲観的になりすぎだ!とちょっと思ったり。いまだマイナス17等級くらいになるのでは?と思っている私なのでした。だって、可能性は十分にあるんだから、それくらい明るくなることを想定して準備しないと、みんな慌てますよ~(一応、9月に当会会誌にて予想した通りに明るくなっていると思っている私・・・)。
2013年10月12日 アイソン彗星捉えた・・・
かわさきでは星を見る夕べ、府中では星空観望会でした。ともによく晴れて、お客さんも多かったです。かわさきでは、140名以上もおいでいただきました。そして帰宅後、富士山方面へ出発。やはり星空観望会を終えて先に向かったてらくぼさん、せおさんの後を追いかけました。随分と遅れて到着しましたが、現地は天体写真を撮影する人たちで、驚くほどの賑わいでした。
さて、今夜のターゲットは話題のアイソン彗星。地平線から出てくるまで、他の天体を・・・と思っていたら、雲が覆い始めてしまいました。富士山から雲が沸いてくるのはあまり良くない傾向です。それでも、レグルスと火星が上ってきた頃から、雲がちぎれ始め、一応撮影開始。画像を拡大すると、なんとか淡い彗星像が見つかりました。そして、12cmの反射も向けてみましたが、残念ながら見えません。もうちょっと大口径が必要だったようです。10等台くらいなんでしょうかねー。
他にも、エンケ彗星とラブジョイ彗星の撮影をしてみました。同一夜に3彗星を撮影したのは、えーーーっと、1989年の初冬以来ですかねぇ(ちょっと記憶が曖昧)。
さて、今夜のターゲットは話題のアイソン彗星。地平線から出てくるまで、他の天体を・・・と思っていたら、雲が覆い始めてしまいました。富士山から雲が沸いてくるのはあまり良くない傾向です。それでも、レグルスと火星が上ってきた頃から、雲がちぎれ始め、一応撮影開始。画像を拡大すると、なんとか淡い彗星像が見つかりました。そして、12cmの反射も向けてみましたが、残念ながら見えません。もうちょっと大口径が必要だったようです。10等台くらいなんでしょうかねー。
他にも、エンケ彗星とラブジョイ彗星の撮影をしてみました。同一夜に3彗星を撮影したのは、えーーーっと、1989年の初冬以来ですかねぇ(ちょっと記憶が曖昧)。
2013年9月12日 閖上中学校
天文学会も一段落した最終日。夕方に閖上地区を目指しました。実は恥ずかしながら、これまで被災地に行く機会がなかったのです。今回初めて、仙台空港アクセス線の美田園駅から閖上中学校まで歩いてみました。ただただ広く、平野が続いています。美田園駅自体、津波が到達していたそうなので、その被害範囲はとても広大だったことが実感できます。
写真は、閖上公民館から移動を余儀なくさせられて、周辺でたくさんの犠牲者がでてしまった閖上中学校。ご冥福をお祈り致します。
写真は、閖上公民館から移動を余儀なくさせられて、周辺でたくさんの犠牲者がでてしまった閖上中学校。ご冥福をお祈り致します。
2013年8月29日 学会発表
今日は学会で口頭発表の日でした。発表自体は、結構なんとかなるのですが、質問がやはり聞き取れません。でも参加している人たちはとてもあたたかいので、色々フォローしてもらいつつ、無事おわりました。みずがめ座η流星群の予報のお話しでしたが、最新の話題ということもあり、結構関心が高かったようです。とりあえず一安心。
エクスカーションでは、隕石孔を見学。きれいに丸く池のようになっているのですが、本物かなぁ。。。まぁ大きな隕鉄は本物でした。
エクスカーションでは、隕石孔を見学。きれいに丸く池のようになっているのですが、本物かなぁ。。。まぁ大きな隕鉄は本物でした。
2013年8月25日 ポーランド・ポズナンにて
メテオロイド(Meteoroids2013)という国際学会に参加するために、ポーランドへやってきました。どんな国なんだろうと思ったのですが、とても素朴で過ごしやすいです。場所はポズナンという古都です。古い建物が多い、きれいな街並みです。
写真は学会の会場となる大学の建物です。うん、なんだかおしゃれ。
写真は学会の会場となる大学の建物です。うん、なんだかおしゃれ。
2013年8月24日 ドイツ博物館とバイエルンミュンヘン2
夕方は、バイエルンミュンヘンとニュルンベルグの南ドイツダービーの試合を見に、アリアンツ・アレーナへ。どうなることやら、というハラハラの試合展開でしたが、無事、バイエルンミュンヘンが勝利してホッとしました。何はともあれ、ブッフォンすげー!というところ。さて、相手のニュルンベルグ・清武くんは、途中出場でしたが、元気に動き回っていました。まぁ、ニュルンベルグとしては、守りを固めて試合に臨んだんでしょうね。2度ほど、見せ場がありましたが、バイエルンに無難にかわされていました。
ということで、写真はアリエンツアレーナのスタンドにて。
ということで、写真はアリエンツアレーナのスタンドにて。
2013年8月24日 ドイツ博物館とバイエルンミュンヘン1
明後日からのポーランドの学会のために、ミュンヘンへ立ち寄りました。ミュンヘンと言えば、ドイツ博物館。とにかく、ツアイスのプラネタリウムの1号機を見なければ、ということで探しまくった(?)ところ階段付近にさりげなく展示されてました。
2013年7月23日 発熱とぎっくり腰の関係?
疲れがたまったのか、先日の日曜日(21日)から熱をだしてしまいました。一日おとなしくしていたらとりあえず熱は下がったので、どうしても外せない仕事をしてきました。と、その帰り道。くしゃみをした瞬間に腰に電気が走る感覚が・・・。ありゃりゃー・・・これがいわゆるぎっくり腰かぁ。でも、歩くことはできるんですよ。家に帰って食事をして、あ・・・。イスから立ち上がれない。階段が上れない・・・。困ったものです。
そういえば上司もインフルエンザのさなかにぎっくり腰になったっけ。気をつけたいものです。
そういえば上司もインフルエンザのさなかにぎっくり腰になったっけ。気をつけたいものです。
2013年7月21日 定例会
今日は当会の定例会でした。プロジェクターを導入してから2回目。まだ定例会の内容自体は、ほとんど変わっていないものの、色々な人の撮影した天体画像や、お土産画像(今日は海外のプラネタリウムもあった!)などを映し出された大画面で見ることができるのは、とーーっても良いですね。このまま盛り上がると良いのですが。
熱中症のような、、、と思ったら、風邪でした。一所懸命、参議院の投票してきました。
熱中症のような、、、と思ったら、風邪でした。一所懸命、参議院の投票してきました。
2013年7月8日 スター・ウィーク リンクバナーキャンペーン
星空に親しむ週間という「スター・ウィーク」。実は実行委員のメンバーとして細々(?)と活動しております。そして当方の担当する「リンクバナーキャンペーン」が始まりました。ざっくりと「スター・ウィークを盛り上げつつ、ご参加いただいたみなさんのページも多くの人に閲覧してもらおう!」というものでございます。もしよろしければご参加ください。
●スター・ウィーク2013 リンクバナーキャンペーン
とりいそぎ、当会ページも参加登録しました(・・・で、自分で更新するわけですが・・・笑)。
ということで、毎年この時期は「小忙しく」なります。
●スター・ウィーク2013 リンクバナーキャンペーン
とりいそぎ、当会ページも参加登録しました(・・・で、自分で更新するわけですが・・・笑)。
ということで、毎年この時期は「小忙しく」なります。
2013年6月26日 中村純二先生
中村純二先生にお会いしました。先生は、幻の流星群と言われる「1956年のほうおう座流星群の大流星雨」を、南極観測船宗谷の船上で観測された方です。お久しぶりのお会いしたいな・・・と思っていたら、今年大病をされまして、心配していたところだったのです。が、無事に病状もだいぶ快復されまして、お話をしにご自宅を訪ねてきました。
実は来年(2014年)の12月に、この「ほうおう座流星群」が出現する可能性があるのです(当方の研究結果・・・論文化されています)。観測には、カナリア諸島辺りがどうかな、と思っていたのですが、先生から「南アフリカはいかがでしょうか?」とご提案をいただきました。確かに観測条件は良さそうなんですよね。来年には91歳になられるとのこと。ぜひ先生と一緒にこの「幻の流星群」を見てみたいと思っているのでした。
写真は、中村先生、奥さま、リトルとの記念写真。私だけ巨大化している気が・・・。
実は来年(2014年)の12月に、この「ほうおう座流星群」が出現する可能性があるのです(当方の研究結果・・・論文化されています)。観測には、カナリア諸島辺りがどうかな、と思っていたのですが、先生から「南アフリカはいかがでしょうか?」とご提案をいただきました。確かに観測条件は良さそうなんですよね。来年には91歳になられるとのこと。ぜひ先生と一緒にこの「幻の流星群」を見てみたいと思っているのでした。
写真は、中村先生、奥さま、リトルとの記念写真。私だけ巨大化している気が・・・。
2013年5月7日 みずがめ座η流星群、予想通り活発に出現!
今年、みずがめ座η流星群のダスト・トレイルが地球に接近しそうなことはだいぶ前からわかっていたのですが、なかなか本格計算に取り組めませんでした。でも少し進めたところで、やはり接近傾向が見えてきます。「もしかしたら出現数が増えるかも」と、とり急ぎ、NMS(日本流星研究会)のメーリングリストに投稿したのが5月1日のことでした。その後、なんとか時間を見つけてもう少し詳しく計算をしたところ、日本の6日昼~7日朝頃に接近するダスト・トレイルを見出しました。「うーむ・・・」悩んだ末、やはり世界的に広く見てもらおうと、IMO(国際流星機構)のメーリングリスト(meteorobs)にも、5月4日に(下手な英語ですが)投稿して観測を促すことにしました。最も活発化しそうな頃に観測できるのが、ヨーロッパあたりだったからです。
すると、ヨーロッパから見事な出現の観測報告が入ってきます。その後はアメリカでも活発な様子とのこと。これは日本でも見えるかもしれません。
そして、迎えた6日深夜、富士山近くまで遠征して観測に臨みました。みずがめ座にある放射点が地平線からのぼってくる1時半を過ぎると、すぐに長い経路の明るい流星が流れ始めました。「あ、これは大変だ。」 すぐ観測準備を整えて、ビデオ、カメラを自動で回しつつ、眼視観測をリトルと開始。
結局のところ1時間あたりに直すと20個そこそこの出現でした。しかし、普段の年は1時間に10個も見られたら多いという流星群です。なにより時々流れる明るい火球クラスの流星が目を楽しませてくれました。やがて薄明が始まり、空が青くなってきた3時45分頃、-6等の大火球が出現。これまでで最大級であろう活発な出現の最後をしめくくってくれました。
「こんなにも楽しめるのだったら、もう少し早く計算をして、もっと広く伝えなければいけなかった」というのが今回の反省。見逃してしまったみなさん、本当にすみません。
すると、ヨーロッパから見事な出現の観測報告が入ってきます。その後はアメリカでも活発な様子とのこと。これは日本でも見えるかもしれません。
そして、迎えた6日深夜、富士山近くまで遠征して観測に臨みました。みずがめ座にある放射点が地平線からのぼってくる1時半を過ぎると、すぐに長い経路の明るい流星が流れ始めました。「あ、これは大変だ。」 すぐ観測準備を整えて、ビデオ、カメラを自動で回しつつ、眼視観測をリトルと開始。
結局のところ1時間あたりに直すと20個そこそこの出現でした。しかし、普段の年は1時間に10個も見られたら多いという流星群です。なにより時々流れる明るい火球クラスの流星が目を楽しませてくれました。やがて薄明が始まり、空が青くなってきた3時45分頃、-6等の大火球が出現。これまでで最大級であろう活発な出現の最後をしめくくってくれました。
「こんなにも楽しめるのだったら、もう少し早く計算をして、もっと広く伝えなければいけなかった」というのが今回の反省。見逃してしまったみなさん、本当にすみません。