ペルセウス座流星群の観測をしてきました。悪天候と月明かりに悩まされましたが、14日の明け方に1時間ほど、良い空に恵まれました。 下は、3時40分頃に出現した-1等のペルセウス座流星群の流星です。
8/13-14頃、ペルセウス座流星群が極大!
久々に天文の話題ですが、8月13日に、ペルセウス座流星群が極大となります。今年の極大は、8月13日15時頃となり、昼間の時間帯で日本からは観測できません。このため、12~13日の夜と、13~14日の夜の2夜に観測することが想定できます。そこで、どちらが多く見られるか、過去の観測結果から推参してみました。
すると、最も多く見られる時間帯は、早いほうの夜で、13日未明の3時前後となりました。今年は月明かりの中での観測となり、条件が悪いのですが、5等まで見られる良い空ならば、13日3時頃には1時間あたり20~30個に達しそうです。この日は極大前のため、極大に向かって出現数が増加することと、放射点が高くなって見える流星数が増加することが相まって、明け方近くに向けて急に数が増加しそうです。
一方、一夜を通して考えると、極大を過ぎた13~14日の方が、前夜よりも見える流星の数は多くなりそうです。極大を過ぎて出現数が減少することと、放射点が高くなって見られる流星の数が増加することがある程度相殺されるため、早めの時間帯から見られそうなのです。13日の21時にはすでに約10個/時、深夜0時には20個/時前後、3時でも前日とほぼ同じ20~30個/時が期待できそうです(同5等まで見える空の場合)。
市街地では、この値の約5分の1から10分の1程度を目安にするとよさそうです。
今年は14日が満月で、どちらの夜も月明かりの影響を一晩中受けてしまいます。しいてあげれば、13日未明の3時頃の方が、翌日よりも月の高度が若干低くなり、月明かりの影響が小さいかもしれませんが、その差はわずかでしょう。
結果的に、これらを総合しても、12~13日の夜、13~14日の夜、どちらとも状況はあまり変わりません。せっかくなので2夜とも観測するか、あるいは天候に合わせてどちらかを選ぶなどが良さそうですね。
もう少し詳しい数値などは、以下まで。
— by 怪鳥 2011年8月8日 13時57分