リトルの「Thailand(タイ)と1995皆既日蝕」旅行記


 昨年10月24日にタイで観測した皆既日蝕の様子を、1周年記念として紹介します。(96.10.1掲載)


私は、新婚旅行で行った1994年のペルー皆既日蝕に続いて2度目の観測でした。
 なお文章は、昨年11月にリトルがたずさわった『月刊LIVE STATION』に掲載したものを、若干手直ししたものです。

●渋滞と洪水の街バンコク

 日本から飛行機で6時間、時差2時間の国タイは、雨期から乾期にかわるところだった。タラップを降りるとムッとした熱気につつまれ、ちょうど東京の真夏と同じ暑さ、湿度である(もちろん、これでもタイにとっては涼しいほう)。
 今年のタイは新聞でも話題になったように、15年ぶりという大洪水! 特に上流の地方で一面のたんぼが水没し、地平線まで続きそうな水、水、水・・・。実際、一階建ての家は屋根しか見えなかった(あれは納屋なのかなぁ?)。

 下流にある首都バンコクも、あちこちが水びたしであった。

 バンコクは、渋滞で有名な街である。ただでさえ整備のおくれている道路に、近年、急増した車があふれかえっている。しかも、車検がないときているのだから、ポンコツ寸前の怪しい車から高級新車まで実にさまざまだ(その中でも日本車の多さは目立つ)。ついでに、免許を持たずに運転する人も多い。こわいっ!
 そんなわけでタイは、出勤や打ち合わせに2、3時間遅れてもまったく問題なし!という、おおらかな(いい加減な)お国柄である。
 数少ない、そして渋滞している道路に川の水はあふれかえり、さらなる渋滞をおこしていた。目的地に着くのは、いったいいつだろう・・・。


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