2月15日の夜、北陸〜関東を結ぶ線より北側で、アルデバランが月に隠されます。はおうし座の一等星のアルデバランは、オレンジ色がきれいな星で、白い月に吸い込まれていく姿が美しく見られることでしょう。ただ、肉眼では月が明るすぎるので、接近したあと隠される瞬間まで確認できるかどうかは微妙です(見たことがないので、何ともわかりません。すみませんです)。双眼鏡を使えば、隠される瞬間も見られると思います。
なお、星は月の欠けた部分に隠されます。双眼鏡で見るとこの欠けてる部分もぼんやりと輝いて見えると思います。その縁に星が隠されます。そして明るい光った部分から出てきます。
時刻は地域によって違いますが、おーよそ20時30分から21時10分くらいに隠れます。数分〜数十分後に月の明るい方から出てきます。
また、残念ながら北陸〜関東を結ぶ線よりも南側では、アルデバランが月のごくそばをかすめて通過してしまいます。ただ、オレンジ色の一等星アルデバランと月が並ぶ光景はきれいな姿となるでしょう。
(図は東京での様子(接近のみ)。StellaNavigator、AstroArts/ASCIIの図を利用)
左:星を基準にした月の動き 右:月を基準にした星の動き
さて、この北陸〜関東を結ぶ線上の付近では、月の縁を星がかすめていく「接食」と呼ばれる現象になります。普通の星食(掩蔽)は、恒星が月にずぼっと隠されて、またぴょこっと出てくるものですが、接食の場合、月の縁の微妙なでこぼこで、月の山に恒星が隠されたり、谷から顔を出したりしまして、これが数回繰り返されます。
FAS府中天文同好会では、この様子を所沢付近で観測すべく、13名の観測隊で出かけたのですが、残念ながら厚い雲に阻まれ、観測できませんでした。これで昨年の10月20日に続いて接食観測は2連敗となってしまいました。
なおこの時の様子が「天文ガイド」4月号(P.211)に紹介されました。機会がありましたら立ち読みでもしてみて下さいませ。
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上記サイトは観測に出かけていたため、当日に見ることが出来ませんでした。皆様、どんな感じでしたか?
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