しし座流星群の見え方

 しし座流星群の、空における見え方をご説明いたします。


<真夜中頃の空>

 輻射点のあるしし座は、関東では23時頃にのぼってきます。しし座流星群はこの頃から見え始めます。(厳密には、輻射点が上る直前から流れ始める可能性はあります。)
 0時台頃までは輻射点が地平線に近く、大出現でも起きていないかぎり、流星は地平線下に多く流れてしまい、見られる数は限られます。

 しかし、昨年はやや赤っぽい流星が、予想以上の長い経路で飛んでいく様子を見ることができました。これらは、大気中で流星が光る部分の、その上の方をかすめるように流れたものと推定されます。

 この時間帯は、一般的には東の空が多く流れるとされてますが、昨年のような明るい流星が多いと、北や南の地平線近くに多く出現するというシミュレートがあります。東に限らず、見やすい空を見るのが一番良さそうです。

 極大が予想される17〜18日は、0時過ぎに月が沈みます。これより前は、月明かりの影響を受けます。


<明け方頃の空>

 2時、3時、4時と明け方に近づくにつれて、しし座とともに輻射点は天頂近くに移動してきます。極大との兼ね合いはありますが、ロスなく多くの流星が見えるようになります。流星も、輻射点を中心にするように、四方八方、全天にほぼまんべんなく流れます。なるべく多くの流星を見るためには、視界が遮られない程度に開けた場所が必要になります。

 もしこういう時間帯に大流星雨になれば、あたかも自分が天に上っていくように見えるのでしょう。残念ながら予想では、そのような(流星雨の)状況になるのは否定的ですが、果たして・・・。


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