1998年11月18日4時13分53秒頃の火球の飛来経路

日本流星研究会(NMS)の関口さんによる計算値を、怪鳥が図示しました。
(関口さん、データの使用許可ありがとうございました。)




 この火球は大島の北約20km、伊東市の東約25kmの海上の上空で光り始めました。その後伊豆半島の網代、函南などの上空を通過し、沼津市の上空で消滅した模様です。

(図中の×は、計算に用いられた観測地点です)。



 やや斜めに見たところです。
 関東一円からは、十分に観測できる位置だったことがわかります。



 さらに真横に近い角度から見たところです。
 発光点は上空約177kmという高さですが、これは富士山新五合目のNHKによる高感度ハイビジョンカメラでの観測で、まだ火球が暗かった部分が観測されてるものと考えられます。
 実際には、その他の地点で観測されてる約120〜130kmの高さ辺りから、明るくなっている模様です。

 消滅点は上空約78kmでした。流星としてはかなり低いところまで突入してきたことになりそうです。火球のあとに残った永続痕は、この高さが関与していると考えられているようです。


発光点: 東経139度23.8分 北緯34度57.7分 高度177.34km
消失点: 東経138度50.4分 北緯35度 7.3分 高度 77.66km
(日本流星研究会の関口孝志さんによるデータ)


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