ジャコビニ群の母天体、ジャコビニ・チンナー彗星は、現在「約6.6年」で太陽のまわりを一回りします。「6.5年」周期の間は、2まわり毎の13年おきに彗星が地球に接近したため、13年おきに出現の可能性がありました。しかし、周期が6.6年になったこれからは、彗星の回帰時期がちょっとずつずれてくるようになります。また、回帰の前年である昨年にも少し見られたことも考えると、今後はほぼ1まわり毎に出現が確認されるのではないかと思われます。
こんなことを考慮しつつ考えた予想は、以下のようになりました。
なおこの予想は怪鳥の非常に粗い計算によるものなので、大はずれする可能性も大です。あらかじめご了承下さいませ。
2004年 △ 2005年 ○(1985年に近い状況) 2011年 ○(1998年に近い状況) 2012年 △ 2018年 ◎(彗星自体がかなり接近) 2024年 ○(1998年に近い状況) 2025年 △ 2031年 ×(1972年に近い状況) ◎大出現の可能性あり ○そこそこ出現の可能性あり △少数出現の可能性あり ×出現の可能性少ない
特に2018年の回帰は、彗星軌道自体が地球軌道に接近するようになり、また彗星が通過して約20日後に地球が交差点を通過するという好条件です。1972年とは違って流星物質の分布も悪くなさそうで、流星雨が期待されます(が、極大は日本の昼間にあたるような気がします)。
逆に2031年の回帰は、彗星軌道がかなり地球軌道から離れてしまい、出現は難しそうな状況です。
いずれにしても1998年に大出現したことにより、今後も彗星が戻ってくるたびに、ジャコビニ群は注目されるでしょう。期待をもってその年を待ちたいものです。