'96年のふたご座流星群の情報

 12月13日の晩に極大を迎えたふたご座流星群ですが、各地で活発な活動が観測されてます。14日の夜も数は少し減るものの、20個/時程度の出現が期待されます。


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<観測報告など>

12日夜〜13日明け方(極大前夜)

 当会では寺久保さんが単独で観測を行ってます。

DATE  JST         Min  All  Gem   HR   CHR   ZHR   Lm  Cl  Obs.    
-------------------------------------------------------------------
1996.12

12/13 23:30-24:00  30    3    3   6.0  42.4  50.0  4.9  7  寺久保 *
      00:40-00:50  10    1    1   6.0 127.3 133.2  4.9  9  寺久保 *
      02:00-03:00  60   26   21  21.0  45.1  45.9  5.1  1  寺久保  
      03:10-04:10  60   21    9   9.0  37.7  42.7  5.4  6  寺久保 *

 左から、日付(DATE)、開始・終了時刻(JST)、観測時間(Min)、全流星数(All)、ふたご群流星数(Gem)、一時間当たり流星数(HR)、修正流星数(CHR)、天頂修正流星数(ZHR)、最微星光度(Lm)、雲量(Cl)、観測者(Obs.)
 なお、「*」は条件が悪く参考データ

CHR:
雲量0(快晴)、最微星光度6.5等の(肉眼で6.5等まで見える)空で観測した場合に、一時間当たりこれくらい見られるだろうと言う推定値
ZHR:
流星群は一般的に輻射点の地平高度が高い程多く見られるが、その輻射点が天頂にあった場合に一時間当たりこれくらい見られるだろうと言う推定値
観測地:神奈川県津久井町

 極大前夜でしたが、実流星数で1時間に21個(=HR、2時〜3時)と言う活動が見られたようです。
 他の情報でも、20個〜40個/時の報告がありました。


13日夜〜14日明け方(極大日)

 関東地方では雲に覆われ、ほとんどの場所は観測できなかったようです。当会でも寺久保さんを中心に観測に向かいましたが、雲に阻まれ、観測ができませんでした。

曇天の中観測に向かうFAS観測隊(スナップ、13日)

 関東以外では、各地で晴天のもと、非常に活発な活動が観測されたようです。当会福岡支部の四ヵ所さんによると、速報値ながら0時前に1時間あたり112個が観測されたそうです。

 この他の情報でも、のきなみ80個〜120個/時の出現が観測されてます。ふたご群としては非常に活発だったようです。



 14−15日は極大を過ぎてしまいますので、流星数は減りそうですが、それでも20個/時程度の出現が見込まれます。当会は、13−14日の雪辱をかけて、14−15日も観測することになりました。晴(星?)天に恵まれれば、結果を掲載しますので、お楽しみに。

 雪辱にかけるFAS観測隊(スナップ、14日)


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