1819年に発見されたPons-Winnecke彗星は、1869年の回帰までは木星にほとんど接近せず、近日点も地球軌道よりかなり内側で安定している(q = 0.76〜0.78)。
このため、放出された流星物質もほぼ同じ距離にとどまり、地球軌道と交差しない。したがって流星の出現する可能性はほとんどない。
※1863以前のグラフは省略
X軸:降交点通過時刻(T1) Y軸:降交点通過時の太陽との距離(r)
*:彗星本体
図 1863年回帰時の流星物質の分布
図 1869年回帰時の流星物質の分布