X軸:降交点通過時刻(T1) Y軸:降交点通過時の太陽との距離(r)
図 2006年の流星物質の接近の様子
表 2006年に接近する流星物質とその要素
降交点 /最接近 | 接近時刻 | 太陽黄経 | 距離 | 輻射点 | 流星速度 | 放出年 | 放出速度 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年月日 | 時 | (2000.0) | (AU) | α | δ | (km/s) | (m/s) | |||
△ | 降交点 | 2006/06/01 | 06h | 70.16 | 0.033 | 209゜ | +30゜ | 12.9 | 1952 | -15 |
最接近 | 2006/05/27 | 13h | 65.66 | 0.027 | 210゜ | +29゜ | 12.9 | |||
降交点 | 2006/05/31 | 23h | 69.89 | 0.055 | 206゜ | +29゜ | 13.1 | (参考)彗星本体 | ||
最接近 | 2006/05/26 | 14h | 64.74 | 0.044 | 207゜ | +27゜ | 13.5 |
※最接近は、両軌道が最も接近する場所における値。
2006年の状況も、基本的な塵の分布は1979年以降と同様で、2001年の回帰の状況とほとんど変わらない。
今回の回帰では、彗星との条件は2001年よりも良いものの、流星物質との接近があまりない。もっとも接近するものでも、1952年放出の物質が0.033AUまで接近するにすぎない。出現の可能性は否定できないが、2001年よりも可能性は低いと思われる。
なお、今回の一連の計算では、1995年に起こった核の分裂の影響は計算されてない。この際には、流星物質の放出も大規模だったと推定される。
しかしながら、彗星自体はその後木星とあまり接近しないため、このとき放出された流星物質が、彗星と大きく軌道を異にすることはない。このため2006年には、流星が大出現するような可能性は低いと推定される。
X軸:降交点通過時刻(T1) Y軸:降交点通過時の太陽との距離(r)
図 2006年の流星物質の接近の様子(拡大)