テンペル・タットル彗星の情報

P/55 Comet Tempel-Tuttle



 テンペル・タットル彗星は、彗星自体というよりも、
しし座流星群の母天体として有名な彗星です。周期は約33年で、前回の1965年以来33年ぶりに太陽や地球に接近してます。

 地球へは1月17日に約0.36天文単位(5300万km)まで接近しました。このため、1月は天球上での移動が速くなってます。太陽へは2月28日が最接近(近日点通過)で、彗星の活動はこの後まで活発になっていきます。

 光度は昨年末から急激に増光し、1月下旬に7.5等前後まで明るくなりました。ただ、接近していて視直径が大きく、像はかなり拡散してしまってるため、光害のある場所での確認はかなり困難だったようです。
 怪鳥は比較的透明度の良かった1月25日、府中の自宅で観望を試みましたが、12cmでは全くわかりませんでした。

 この後、3月上旬くらいまでは比較的明るく見えたようですが、少々難しい対象でした。

<位置推移>

 彗星は秋の星座を南下中で、夕方が見頃になってます。

 ○は21時の位置を示してます。

 1月31日頃、さんかく座の銀河M33に接近して、面白い光景になりそうですね。

<観測報告>


<お薦めリンク>

Comet Observation Home Page
 NASAの中のサーバにある彗星情報のページです。この中の Recent News and Observations に観測報告が集まっていて、情報が早いです。

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