三角点は、言うまでもなく日本の測量の基準点で、この位置が元になって日本中の位置が決められるわけです。一等から四等まであり、全部で約10万カ所だそうです。
三角点自体が星と関係あるというわけじゃないのですが、天体観測に観測地の位置の測定はつきもの、ということで紹介してみました。
怪鳥の自宅から比較的近くて、また等級も上にあたる三角点に、浅間山(せんげんやまと呼びます)のものがありました。浅間山は府中市内唯一の小高い丘状の地形で、確かに見通しが良さそうです。以前から二万五千分の一地図ではよく見ていたのですが、実際にお目にかかる機会がありませんでした。
1998年の2月、とある目的で浅間山を散策した際、たまたまこの三角点を見つけました。浅間山の頂上にある浅間神社のすぐそばに、その石標はありました。
右画像の手前が三角点。奥が浅間神社。
三角点は、まわりをコンクリートで囲まれて保護されているようです。また四方に石が置かれ、整備された状態でした。
石標には「三角点」の文字の上に、「二等」らしき文字が見られます。どうやら二等三角点のようですね。
1998.2.4 撮影
沖縄旅行中、座喜味城跡へ立ち寄ったら、たまたま三角点を見つけました。城跡ということで非常に眺望はよく、設置されていて当然というところでしょう。戦後、米軍レーダー基地も城跡内に設置されていたそうです。ちなみに、遠くにかすかに見えるのは、通称「象のオリ」、楚辺通信所です。
三角点の等級は「三等」の文字が見られました。
1999.6.9 撮影
FAS府中天文同好会でよく訪れる、伊東の大室山へリフトでのぼったときに見つけました。
看板こそあるものの、回りが囲まれているわけでもなく、かなりささやかでした。
2000.10.8 撮影
西はりま天文台で行われた流星会議の際、その敷地内にある三角点を見つけました。白い杭に「大撫山山頂三角点」と記載されていますが、ここもかなりささやかですね。
2006.8.26 撮影
※この三角点は、一般の人が立ち入りできないエリアにあります。必ず正式な手続きをとって訪問してください。
国立天文台の敷地内にある一等三角点「三鷹村」。天文台に勤務することになった縁もあって、はじめて見に行きました。自分にとっては、はじめての一等三角点でした。しかし一等三角点と言っても、現在はかなり荒れた場所にあります。
「一等三角点 三鷹村」と記載された三角の白い板が印象的です。
これ以外にも「一等三角点」と記載されていたであろう、割れた石碑の跡が二種類残されていました。どのような経緯で作られ、また割れてしまったものなのでしょうか。
2008.1.25 撮影