8月1日の星空

 頭の真上(天頂と言います)近くには、こと座の0等星ベガが輝いてます。ベガは東洋では織女星として有名な星です。白く明るく輝いていますので、見つけやすいでしょう。

 少し南東の空に目を向けると、ベガよりはやや暗い1等星、わし座のアルタイルが見つけられると思います。東洋では牽牛星(彦星)にあたります。空の暗いところではベガとアルタイルの間を天の川が流れており、七夕伝説がなんとなくイメージできると思います。都会では一所懸命イメージしてみて下さい。

 さらに図のようにやや北東側へ目を向けると、やはり1等星、はくちょう座のデネブが見つかります。この3つの星を結んでできる三角形を「夏の大三角」と呼びます。夏の星座探索のよい目印となるでしょう。

 今年は、少し南に低くなりますが、夏の大三角よりももっと明るい星が輝いています。これは地球の仲間、木星です。−2等の明るさは非常に目立ちます。

 西空にはまだ春の星座達が残っています。明るい星はうしかい座のアークトゥルス(アルクトゥルスとも言う)で、ベガとほぼ同じ明るさの0等星です。ベガよりは少し黄色っぽい星です。さらに北西にはおおくま座の中の北斗七星も見えてます。ぜひひしゃくからたどって、北極星を探してみましょう。

 8/1には、東の空から満月過ぎの月が昇ってきてます。月の出は19時54分(午後7時54分、東京)。日にちを追って、遅く昇るようになります。ちなみに8月7日は23時49分(午後11時49分)に昇りますから、逆にそれまでは月あかりのない暗い空が楽しめることになります。

 都会では夜空が明るくなり、見える星はずいぶん少なくなりましたが、上で紹介したような星達は、なんとか見ることができると思います。あきらめずに探してみましょう。

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