2001年6月、火星が約2年ぶりに接近しました。現在もまだ条件好く見られるこの火星の観測報告などをまとめる予定です。
観測報告
※模様の名前は、怪鳥の学生時代の通称をそのまま使用しています。最近は少し違う読み方が使われることも多いようですが、正しいものもよくわからないのでそのままにしてます。ご了承下さい。
●2001年5月18日 26時54分 観測者 怪鳥
Ls=162.7 CM=314.5
視相:3/10 透明度:4/5
機材:15cmマクストフカセグレン(250倍)
今年初観測となりました。特に経度など調べないで観測を始めたのですが、運良く大シルチス(左側の暗い模様)が見られました。
左上側の明るい部分は、南極冠ではなく、ヘラスです。右下にも白い部分が見られたのですが、雲でしょうか、それとも極冠?(今年の火星面の状況をまだ把握してませんので、詳細不明です。おいおい調べます。)
●2001年5月18日 27時05分 観測者 リトル
Ls=162.7 CM=317.2
視相:5/10 透明度:4/5
機材:15cmマクストフカセグレン(250倍)
同じ日のリトルのスケッチです。相変わらずシュールなタッチですが、私が見たときよりもシーイングが良くなったようです。
●2001年5月18日 27時45分 観測者 怪鳥
Ls=162.8 CM=327.0
視相:6/10 透明度:3/5
機材:15cmマクストフカセグレン(250倍)
薄明になり空が白み始めたのですが、シーイングがさらに良くなったのでもう1一枚スケッチしてみました。
右側に「サバ人の湾」がわりとくっきりと見えました。経度(CM)の0度がこの部分にあたります。あと30度余りなので、約2時間で中央に来ますが、夜明け後ですね。
※火星は自転速度が遅い(地球と同じくらい)なので、スケッチは1時間以上間をあけるのが通例ですが、シーイングと薄明の兼ね合いでこの日は短い間隔でスケッチをとってみました。
●2001年7月4日 23時50分 観測者 怪鳥
Ls=188.9 CM=211.5
視相:7/10 透明度:2/5
機材:15cmマクストフカセグレン(250倍)
夏のもやーっとした空で透明度は今一つでしたが、シンチレーションはかなり良く、落ち着いた像で観測できました。
ただこの経度は、模様にコントラストがなく、非常にスケッチも難しかったです。スケッチで表したのよりももっとコントラストはない感じでした。かなり特徴を捉えてない感じです(^^;。
※あとで知ったのですが、黄雲が発生していたそうです。このため模様がはっきり見えなかったようです。
●2001年7月23日 23時8分 観測者 怪鳥
Ls=200.0 CM=29.4
視相:3/10 透明度:4/5
機材:15cmマクストフカセグレン(250倍)
コントラストがなくて、非常に見づらい火星面です。サバ人の湾などが見えたはずなのですが、黄雲のためか、まったく見えませんでした。
一方、北極冠がしっかり見えるようになりました。またうっすらと欠けてるのがわかるようになりました。
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