日本では思ったほど生中継がなく、残念でした。地上波ではNHKニュース9でイランからの映像を生中継してました。NHKニュース7では中継が予定されていたようなのですが、悪天だったためか上空からの録画映像が流れただけでした。
このほか、CSデジタル系ではNNN24(NTV系)で短時間ながら特別番組が放映され、イギリスから雲を通したコロナや、上空からの映像などが生中継されました。
海外のニュースではCNNやBBCで生中継が行われました。特にBBCではイギリスからパキスタンまで生中継され(その後インドの画像も放映された模様)、非常に頑張っていました。第3接触が中継されないなど番組構成には不満があったのですが、多くの地点の映像が見られたことには満足しました。
(画像は、NASAおよびハワイ大学により作成・公開されている画像を、怪鳥がホームページ用に加工したものですので、取り扱いにご注意下さい。)
(右図は、竹迫さん作成のフリーソフト「EMAP」に若干手を加えてて作成したものです。竹迫さんのホームページ「古天文の部屋へようこそ」はこちらです。)
上図は、皆既帯の通過する陸地部分の拡大図です。
18:30頃(日本時・以下全て)に大西洋北部に落とされた影は、その後東に移動して19:11頃にイギリス南部に上陸します。そしてフランスに再上陸し、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、オーストリア、スロベニア、ハンガリー、ユーゴスラビアの各国の一部を通過し、ルーマニアで食の最大を迎えます。食の最大は20:03頃で皆既食は2分23秒に及びます。影はその後ブルガリアを経て黒海を渡ってアジアに入り、トルコ、シリア、イラク、イラン、パキスタン、インドの一部を通過して、21:36頃インドの東方海上で地球から離れます。
当会メンバーの遠征計画は今のところないのですが、今回の日食にも日本からも多くの観測ツアーがあり、イラン、トルコ、ブルガリア、ルーマニア、オーストリア、ドイツ、フランスなどに遠征が予定されてます。
また、2000年には皆既日食がないため、まさに今世紀最後の皆既日食となります。
(なお、上図はシミュレーションソフト「GIDE」を使用し、アレンジして作成しました。「GUIDE」のホームページProject Pluteはこちら。)