画像は、潜入直前の月と土星の接近の様子。
この直後より雲がかかり、ビデオ画像ではわからなくなってしまいました。
10月16日早朝(15日の晩です。ご注意!)、満月の月に土星が隠される土星食が全国で見られます。土星食が見られるのは、全国的には1967年12月10日以来30年ぶり、関東でも1974年2月3日以来23年ぶりの事だそうです。
10月16日の土星食の様子
(赤経・赤緯方向基準)
ただ、惜しいのは月が満月で土星に比べてかなり明るいことです。このため、肉眼でどの程度見えるものなのか、今ひとつわからないものがあります。できるならば双眼鏡を使いたいところですが、肉眼でも接近する様子は少なくともわかるでしょう。
また望遠鏡では、環のある土星がゆっくりと月に吸い込まれていく姿が見られます。やや倍率を高くして見てみたいところですね。上の図は東京と福岡での様子です。潜入の時は土星が見えているので簡単ですが、出現時は月のどの位置から出てくるか、なかなかわかりにくいので、注意して下さい。
なお、東京では出現時の地平高度が10度よりも低くなるので、西のひらけた場所が必要になります。西日本の方が条件がよいですね。
なお、次回土星食が日本で見られるのは、東北以北に限られますが2001年10月7日です。また2002年1月24日には、逆に関東以南で土星食となります。またこの年には続いて3月20日にも中部以北で食となり、北陸〜中部〜関東南部を接食線が通るようです。この時には限られた帯状の地域で、土星の部分食が見られることになります。
(図の多くは、「StellaNavigator、AstroArts/ASCII」を利用して加工してあります。)