今年最も条件のよい小惑星による恒星食が、四国・中国地方などで観測されました。この現象は、小惑星トキオ(498 Tokio)が7.3等の恒星を隠すというもので、最大約14秒間の掩蔽が起こると予報されていました。
現象が起こると、小惑星の光度の13.9等にまで減光するため、恒星が消えたように見られるというものです。
掩蔽観測のメーリングリスト「JOIN」で発表された観測結果(2/25まで)を、怪鳥の方でマップにまとめてみました。小惑星の影が南東(右下)から北西(左上)へと移動していった様子がわかります。
黄丸 | :観測地点で恒星が見えている時間帯 | |
黒丸 | :観測地点で恒星が隠されている時間帯 | |
青丸 | :掩蔽継続時間のみ採用された観測地点 | |
赤× | :掩蔽が起こらなかった観測地点 | |
緑線 | :予報掩蔽帯(限界線) | |
水色線 | :予報掩蔽帯の中心 |
なおこの結果はせんだい宇宙館の早水さんによってまとめられ、かなり複雑な像が浮かび上がりました。通常この現象では、楕円形の影となることが多いのですが、今回の結果はかなりでこぼこしており、2つの部分がくっついた雪だるま型の可能性もあるようです。詳しくは下記サイトをご覧ください。