1996年のしぶんぎ群(りゅう座ι流星群)観測報告


 当会では、毎年1月4日頃に見られるしぶんぎ群流星の観測を、毎年行っております。今年も観測旅行として伊豆に出かけまして、極大前のしぶんぎ群の観測を行いました。

年  月日 開始   終了 時間 光度雲 群流星 HR 散在流星  HR   観測者
1996 1 4 3 30 - 4 00 30 5.1 0  02  04.0  01  02.0  寺久保(一)
1996 1 4 4 00 - 4 30 30 5.2 0  05  10.0  01  02.0  寺久保(一)
1996 1 4 4 30 - 5 00 30 5.4 0  11  22.0  03  06.0  佐藤(幹)
1996 1 4 5 00 - 5 30 30 5.8 0  20  40.0  05  10.0  佐藤(幹)

観測地:伊豆、大室山麓(経緯度の詳しいデータは後ほど)
光 度:最微星光度(肉眼で見る一番暗い星)
雲  :雲量(0がなし、10が全面雲)

 今年は、極大が4日の昼間〜夕方と予想されていたため、あまり出現数は期待されていませんでしたが、意外に多く見えまして、5時〜5時半の30分間には群流星数20(HR=40:1時間あたり流星数)を数えるに至りました。これは比較的多い数なのではないかと思ってます。
 なお、当日は月没が5時過ぎと、あまり条件は好くありませんでしたが、この時期の伊豆にしては雲の発生もなく、非常にきれいな空の下で観測できました。特に5時15分以降の空は非常にきれいで、6等まで見えました。

 また流星観測終了後は、急いで双眼鏡を南に向け、山の稜線(もしかしたら林かしら?)ぎりぎりのオメガ星団(ケンタウルス座の球状星団)を観望しました。北天では球状星団No.1と言われるM13(ヘルクレス座の球状星団)も同時に観望しましたが、とてもオメガ星団には及ばないなぁと思うような姿でした。やはりオメガ星団はすごい!?


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