2005年のふたご座流星群の情報

 毎年見られるふたご座流星群ですが、今年は絶好の条件で観測できそうです。こちらの情報です。


●速報画像


富士山とふたご座流星群

●概要

 ふたご座流星群は、毎年12月13〜14日頃に見られる流星群です。空の暗いところであれば、1時間あたり50個以上、多いときには100個を超えることもある流星群です。

●ふたご座流星群の極大

 ふたご座流星群の極大は、太陽黄経(地球の位置を示す)という指標で262.0〜262.3の頃に起こると言われています。これは、今年の日本時では12月14日8時〜16時ころにあたります(
太陽黄経の計算はこちら)。残念ながら、日本では観測できない昼間にあたります。

 このため、おすすめの観測日は12月13日晩〜14日明け方と14日晩〜15日明け方の二晩ということになります。13〜14日ならば明け方に近い夜半〜5時頃、14〜15日ならば夕方に近い21時〜1時頃がおすすめの時間帯となります。

●月明かりが暗い流星の邪魔をする

 残念ながら、今年は満月前の明るい月があります。月明かりによって空が明るくなり、暗い流星が見えなくなります。このため、今年は流星の数も例年よりも少な目(50〜60個/時くらい?)となるでしょう。
 さらに月が目の視野に直接入ると、とてもまぶしく感じます。月が目に入らない方向を向いたり、できれば木などで隠したり、工夫すると良いでしょう。

●実際の空での見え方

 ふたご群の実際の見え方は下図のようになります。

星図

 ふたご群は、輻射点がふたご座にあります。ふたご座流星群の流星は、あたかもこの輻射点の方向から四方八方に飛び出しているかのように、見られます。

 流星は空のほぼ全体にまんべんなく流れますので、見やすい方向を見ましょう。流星観測の場合の基本は、地面に寝転がって天頂付近を視野の中心にして見ますが、地平線に突き刺さるような流星も多く見られますので、いすに座って楽な体勢で観察するのもよいでしょう。

 なお観測する場所は、空が暗ければ暗いほどよい条件となります。冬の天の川が見えるような観測地ならばベストですが、今年は月明かりがあるので、そこまでの空とはならないかもしれません。また市街地でも、街灯が視界に入らないようにするなど工夫をすると、見やすくなります。

 またこの時期は寒いので、防寒、特に腰や足には気をつけましょう。当会でも1月のしぶんぎ群とならんで、最も過酷な(寒い)観測会となり、防寒下着やダウンジャケットを着込むなど、厳重な対策でのぞんでいます。


 FAS府中天文同好会では、12月13日の晩に観測を予定しています。成功した場合には、観測結果をご紹介したいと思います。



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