二つ目の百武彗星の太陽接近の頃の移動図

地球から見て、太陽の方向を中心に、彗星がどのように移動していくかを図に表してみました。


<東京の地平線の図>


 北半球の東京では、4月中旬まで夕方の空で観測可能な位置でしたが、太陽に近づいた後、ずっと日の出の地平線上を移動するため(つまり、日が昇らないと彗星も地平線上に昇らない!)、今後は観測ができないことになります。
 近日点通過(5/1)後、素晴らしい尾を見せる彗星が多いのに、それを確認することが出来ず残念です。

<シドニーの地平線の図>


 一方、南半球のシドニーでは、4月中はずっと観測不可の位置(太陽よりも後に昇り、太陽よりも先に沈んでしまう)に彗星がいましたが、5月の中旬からは、明け方の空で観測できるようになります。
 従って近日点通過(5/1)後に、この彗星の尾がどのように見られるかを確認できるのです。


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