「四連流星写真儀」、通称「四連(よんれん)」

流星の経路(さらに軌道)を求める写真を撮影するために、使用します。

流星の位置を決めるには、2地点以上から同じ流星を撮影する必要があります(三角測量と同じ)。このため、広範囲を撮影した方が効率が良くなります。四連は四台のカメラを同架することで、標準レンズ4視野分を一度に撮影します。

上側の「羽根」は回転シャッターで、これを回して撮影すると流星経路が途切れ途切れに写ります。これから流星の速度がわかり、地球に突入前の流星物質の軌道が求められるのです。



四連を使って撮影した「しぶんぎ群」の流星。経路が途切れ途切れに写ります。

ちなみにこの流星は明治大天文部でも撮影され、軌道が計算されました。



久々に組み立てた四連と記念撮影。

当会創会当初、勢いで作成したものです。最近はこの写真観測が、精度の問題などで重要視されなくなってきているので、当会でもほとんど稼働しなくなりました。
この日は撮影のために、久々に埃をはらって登場してもらいました。